【車の「デファレンシャルギア」とは!?】意味や機能、略称について

デファレンシャルギア」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょうか。

普段あまり耳にしないかもしれませんが、車の走行にとって重要な役割を持ちます。

今回はデファレンシャルギアの意味や機能についてです。

デフ(デファレンシャルギア)とは?

車のエンジンやモーターからの力は、変速機(トランスミッション)を介し走行条件に合わせた出力を車輪に伝えます。

2輪駆動の場合は、前の二輪または後ろの二輪に力を伝えて車輪を回します。4WD(四輪駆動)の場合は、その力を4輪全てに力を伝えます。このときに活躍するのが「デファレンシャルギア」です。

「デフ」はデファレンシャルギアの略称と意味

デファレンシャルギアは「デフ」と略され、日本語では、差動歯車、差動装置という意味です。

デファレンシャルギアの役割

車はハンドルを回すと左右の前輪がその方向に進み、カーブを曲がります。それにつられて後輪もカーブを曲がるときに前輪と同じように進みます。

前輪も後輪もカーブの内側と外側では距離が変わり、外側の方がわずかに長い距離となります。この際、左右の車輪に速度差が生じます。

このとき、左右の両軸にエンジンからの力を伝えつつ、カーブの内側と外側の速度差を吸収し、上手くカーブを曲がるようにするのがデファレンシャルギアの役割です。

簡単に言うと、

カーブをスムーズに進むためのギア

スピードの偏差を吸収しつつエンジンからの動力をコントロールするため、日本語では差動装置と呼ばれます。

ただしデファレンシャルギアの機能は一般の道では活躍しますが、オフロードでは不向きです。

「デフロック」は「デフ」をロックすること

よく「デフロック」という言葉を耳にすると思いますが、デフロックはこの「デファレンシャルギアをロックすることです。

デファレンシャルギアをロックすることで、カーブは走行しづらくなりますが、オフロードなどでスタックした際に抜け出すことが可能になります。

詳しくは「【デフロックの役割とは!?】意外と知らないデフロックの役割と使い方」で紹介しています。

【車の「デファレンシャルギア」とは!?】意味や機能、略について
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