制動距離とは、「ブレーキが作動してから完全に停止するまでに車が進んだ距離」のことを指します。
車のブレーキ性能を評価する際に、目安として用いられることが多いです。
また、制動距離は、車の速度やタイヤの摩擦状態、路面状況などの影響により同じ車種でも大きく変化する場合もあります。
制動距離の計算方法は、「車の速度(時速○km)の2乗÷(254×摩擦係数)」です。
摩擦係数は、タイヤと路面の摩擦具合を表す数値で、一般的には乾いた路面は0.7、濡れた路面は0.5で計算します。
たとえば、時速60kmで乾いた路面を走る場合、
(60 ×60)÷(254×0.7)=20.24
となり制動距離は約20.2mとなります。
また、停止するためにアクセルを離してからブレーキが作動するまでに車が進む距離を空想距離といいます。
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