「タイヤの買い替え目安はいつ?」
「実際の買い換えるタイミングは?」
「タイヤを長持ちさせる方法は?」
この記事はそんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。
タイヤは消耗品であり、適度なタイミングで交換しないと、燃費の悪化やバースト(破裂)を招く恐れがあります。安全運転と車の寿命を延ばすためにも、正確なタイヤ交換の時期について知っておく必要があります。
今回は、タイヤの交換時期の判断ポイントや、タイヤを長持ちさせるコツについてみていきます。
タイヤの買い替え時期の目安は?
下記の3項目いずれかに該当する場合は、速やかにタイヤ交換するようにしましょう。
・使用開始から4~5年
・溝が「スリップサイン」に達した場合
それぞれ解説していきます。
走行距離4万km
一般にタイヤは4万kmの走行距離に耐えうると考えられています。目安として5,000kmの走行で1mmほどタイヤが摩耗すると言われています。
ただし、使用環境などによっても摩耗の具合は変わってきます。
使用開始から4~5年
一般に、タイヤの寿命は最長でも製造から10年程度が目安とされていますが、タイヤメーカーは使用開始後4~5年での交換を推奨しています。
たとえ溝が十分にあり、ひび割れが無かったとしても、さまざまな要因によって目に見えないゴムの劣化が進行している場合もあります。
最低でも、使用開始から4~5年でタイヤ交換するようにしましょう。
タイヤの製造年の確認方法
タイヤの製造年はタイヤの側面(サイドウォール)で確認することができます。
下のタイヤには「2418」と記載されており、これがタイヤの製造年を表します。それぞれの数字の意味は以下の通りです。
・「24」:製造された年の週数
・「18」:製造された年(西暦)
ですので、これは2018年の24週目(6~7月ごろ)に製造されたタイヤになります。
溝が「スリップサイン」に達した場合
タイヤの溝の深さには法定基準があり、「いずれの部分においても1.6mm以上」と道路運送車両法の保安基準により定められています。その深さがどこか一部でも1.6mm未満になったものは整備不良として、車検が通りません。
摩耗の程度は「スリップサイン」と呼ばれる箇所を確認することによって知ることができます。
スリップサインのチェック方法
タイヤの側面に描かれた三角マーク(△印)の延長線上にある溝の奥に、ゴムが盛り上がった部分があります。これが「スリップサイン」です。スリップサインはタイヤの全周に複数あります。
どこか1ヶ所でもスリップサインが浮き出た場合は、タイヤの溝が1.6mm未満にすり減ったことを意味します。この状態が、一刻も早くタイヤを交換すべきタイミングです。
実際には、タイヤの残り溝が3mm程度で、タイヤのグリップ力は極度に落ち込み、制動距離が大きく伸びます。ですので、車を安全に走らせるために溝が3mm程度になったタイミングでタイヤを交換するようにしましょう。
タイヤの交換タイミングは?
タイヤのスリップサインや走行距離、タイヤの製造年月日などは、タイヤ交換時期の目安となる重要なポイントです。
そして実際にタイヤ交換をするタイミングとしては、「夏タイヤと冬タイヤ交換のタイミング」です。
上で書いたタイヤ交換の目安で該当したからといってすぐに交換するのは手間です。ですので、毎年のタイヤ交換タイミングを利用して、新しいタイヤを購入し、交換するようにしましょう。
また、新しくタイヤを購入する際は、下記のサイト(【TIREHOOD】 )からタイヤ購入することで、お近くの店舗でタイヤ交換も含めてスムーズにできますので、ぜひ活用してみてください。
→タイヤ買うなら【タイヤフッド】
【新しくタイヤ購入する際の選ぶポイント】は下記の記事を参照ください。
→【タイヤの選び方は慎重に!】種類や構造、選ぶときの基準を解説!
また、自身の車の【タイヤサイズ確認方法】については下記参照ください。
→【プラドのタイヤサイズは!?】タイヤサイズや製造年の確認方法を紹介!
タイヤを長持ちさせる方法
タイヤは、消費期限がある消耗品です。タイヤを長持ちさせるためにも、スペアタイヤも含め、全てのタイヤを定期的に点検する必要があります。
方法としては下記の3つです。
・タイヤのローテーション
・車を車庫で保管
空気圧のチェック
定期的にタイヤの空気圧をチェックして適正かどうかを確認するだけで、タイヤの寿命は飛躍的に伸びる可能性が出てきます。
空気圧が高い場合、直進するときの安定性が悪化し、偏摩耗の原因になります。同時にバースト(破裂)の危険性も高まります。
空気圧が低い場合、走行の安定性が損なわれてハンドルがとられたり、タイヤの接地面積の肥大により回転への抵抗が大きくなったりすることから燃費も悪化します。
タイヤ空気圧の確認方法
指定空気圧は、車両のオーナーズマニュアル、あるいは運転手側のドアや燃料タンクのドアに貼られたステッカーに明記されています。
分からない場合は、取扱説明書などで確認しましょう。
前後輪で数値が異なる場合があります。
定期的にタイヤの空気圧をチェックして適正かどうかを確認するだけで、タイヤの寿命は飛躍的に伸びる可能性が出てきます。
少なくとも半年に1回、また、長距離の運転の前には必ず、空気圧の点検を心がけるようにしましょう。
自身で定期的に空気圧を測り調整することもできますが、ガソリンスタンドで給油した際に定員さんに頼んでタイヤのチェックをしてもらうのもいいでしょう。
タイヤのローテーションをする
車の重量や運転の仕方、あるいは路面状況によって、タイヤにかかる負担は変わります。また、駆動輪と遊輪、操舵輪など、装着位置によって受ける力が異なります。
この摩耗のくせを均一化するため位置交換(ローテーション)が不可欠です。
タイヤのローテーション(タイヤの順列入れ替え)を定期的に行い、この偏りをならすことも、タイヤを長持ちさせる秘訣です。
ローテーションは5,000kmほどの走行距離を目安に行います。
自身でタイヤ交換する場合は、下記に【タイヤ交換の手順】がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
→【車のタイヤ交換は自分でできる!?】タイヤ交換の手順と注意点を解説!
タイヤのローテーション方法
タイヤの位置交換の方法は、車種やタイヤの種類で異なります。
回転方向や取付け方法などを指定されたタイヤや、前後輪で異なるタイヤが装着されている場合以外は、ほぼローテーションが決まっています。
FF車の場合は、前輪はそのまま後輪へ、後輪は左右を入れ替えて前輪へもってきます。
FR車と4WD車の場合は、後輪はそのまま前輪へ、前輪は左右を入れ替えて後輪へもってきてローテーションします。
ただし、タイヤのローテーションについて取説などで指定されている場合は、その指定に従ってください。
車を車庫で保管
タイヤはゴム製であるため、日光が当たると劣化します。特に、太陽光に含まれる紫外線は、タイヤにとって大きな損傷を与える可能性があります。
できる限り紫外線を避けて劣化を防ぐことで、タイヤを長持ちさせることができます。紫外線対策としては、屋根付きの駐車場を設けることが理想です。
また、屋根付きの駐車場がない場合は、紫外線カット(UVカット)機能を持つボディカバーをかぶせることで、タイヤに当たる紫外線を抑えることができます。
まとめ
- タイヤ買い替え目安のポイントは3つ
- 交換は夏タイヤ・冬タイヤ交換時を利用
- タイヤを長持ちさせる方法は3つ
今回はタイヤ買い替え目安のポイントや長持ちさせる方法などについて紹介しました。
タイヤは車にとって重要な役割があり、タイヤの買い替えを疎かにすると事故を起こす危険があります。
安全・自身の身を守るためにも、定期的なタイヤチェックを心がけましょう。