車には大きく分けて2つのモデルチェンジ、「フルモデルチェンジ」と「マイナーチェンジ」があります。
今回は、それぞれの違いについてみていきます。
モデルチェンジについて
車のモデル名はそのままに、仕様や装備を新しいものに移行・改良することをモデルチェンジと呼びます。
モデルチェンジは、現行車を古く思わせ、新しい車を購入させるためのマーケティング手法と言われており、現在では車以外の各製品でも同じような手法が使われています。
この手法は、1920年代アメリカの自動車メーカー「フォード」に対抗するためGM(ゼネラルモータース)が考案したと言われています。
フルモデルチェンジとは?
ラインナップを一新するモデルチェンジのことを「フルモデルチェンジ」と言います。
エンジン、プラットホーム、スタイリング、内装、車の構造までラインナップを一新します。
車にはそれぞれ型式というものがありますが、フルモデルチェンジではこの型式が変わります。
フルモデルチェンジの周期は各メーカーによって異なりますが、国産車の場合は4~6年が多いです。
輸入車の場合、7年以上フルモデルチェンジしない車もあり、国産車もフルモデルチェンジの周期が長くなっています。
マイナーチェンジとは?
あらゆる部分で一新されるフルモデルチェンジに対し、そのモデルチェンジの途中で行われるのが「マイナーチェンジ」です。
エンジンやプラットホームといった根幹部分はそのままで、スタイリングの一部変更やエンジンの改良、内装仕様変更、技術改良などが行われることが多く、フルモデルチェンジほど大幅な変更はありません。
一目ではチェンジしたことがわからない車もあります。
このマイナーチェンジはフルモデルチェンジの間に1~2回行われることが多く、前期・中期・後期などと呼んで区別することがよくあります。
また、このマイナーチェンジの呼び方はメーカーによって異なり、「一部改良」や「部分改良」と呼ぶこともあります。