「フォグランプ」と聞いて、みなさんはピンとくるでしょうか?
ご存知の方もいれば、初めて耳にする方もいると思います。
「フォグランプ」とは霧などにより特に視界が悪い状態で使用するランプです。
ヘッドライドより下に取り付けられており、路面を照らす役割をします。車種やグレードによっては装備されていないこともあります。
ヘッドライトとスモールライトについては、頻繁に利用しますので、使い方を理解できている方も多いでしょう。ですが、フォグランプについては使用頻度も低くあいまいな知識になりがちです。
フォグランプ(fog lamp)はfog(=霧)という名前の通り、霧が発生したときの使用を前提として設計・製作されています。霧が発生すると空気中には水滴が浮遊している状態になります。焦点を定めず、空気中の水滴を反射しないように照らすのがフォグランプです。ヘッドライトで十分なのではと思われるかもしれませんが、焦点を定めて照らすヘッドライトとはその効果が異なります。
ヘッドライト:前方の視界を確保する
フォグランプ:足元、下方向を広く照らす
濃い霧の中でヘッドライトを使うと、目の前が真っ白になり、周囲が見えなくなり危険です。前方を照らすヘッドライトだと、ライトの光が、小さな水の粒として浮遊している霧にぶつかって「乱反射」を起こしてしまうためです。
一方、フォグランプはヘッドライトと照らす位置が異なり、足元、下方向を広く照らすように設計されています。そのため、霧の中でも乱反射が起きづらくなっているので視界を確保できます。特に濃霧や豪雨の中を運転する際にフォグランプが役立ちます。
フォグランプ=霧や豪雨などで視界が極端に悪いときに使用
ライトにはそれぞれに役割があり、正しい使い方ができなければ、安全を確保することができません。日頃、ライトを何となく使っている、ライトの知識があいまいになっている、という方は、ぜひ一度それぞれのライトの正しい使い方を確認し、ライトを使用するようにしてみてください。