トヨタ車には一部の車種でTRCやVSCの解除方法が分からない(オフスイッチがない)場合があります。
しかし車検整備での検査時にはオフにしなくてはいけないことが多いです。
本記事では一例としてトヨタ:ブレイドのTRCの解除方法を紹介します。
トヨタのTRCとVSCとは?
そもそもですが、みなさんは”TRC”や”VSC”をご存知でしょうか。
まずはTRCとVSCを簡単に紹介します。
- TRC:トラクションコントロール
- VSC:ビークル・スタビリティ・コントロール
これらは車の安全機能です。
標準もしくはオプションで設定されている場合が多いです。
プラドやハリアーなど人気車種には搭載されています。
TRC:トラクションコントロール
TRCとは「タイヤ空転抑制機能」です。
滑りやすい路面で発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力を確保に貢献する機能です。
特に雪道や脱出が困難な路面で重宝します。
VSC:ビークル・スタビリティ・コントロール
VSCは「横滑り抑制機能」です。
雨や雪で滑りやすい路面などで横滑りが発生した時、ブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールします。
これにより優れた車両安定性を発揮します。
より詳細な解説は「トヨタの安全技術」を参考にしてください。
トラクションコントロールオフの手順
それでは具体的に見ていきます。
コマンドを入力→トラクションコントロールオフのランプ点灯という流れになります。
コマンド入力
手順は以下の10ステップです。
少し多いですが、これを30秒以内に完結する必要があります。
- IGキーをオフ状態にする
- パーキングブレーキを解除する
- エンジンをかける
- パーキングブレーキをかける
- ブレーキを踏む、放す×2
- パーキングブレーキを解除する
- ブレーキを踏みながらパーキングブレーキをかける・解除する×2
- ブレーキを放す
- パーキングブレーキをかける
- ブレーキを踏む、放す×2
30秒以内はなかなか難しいです。
そのためあらかじめ熟読して作業するか、読み上げる人が近くにいればお願いするようにしてください。
自身はできるだけコマンド入力に集中するようにしましょう。
トラクションコントロールオフランプ点灯
上記作業を30秒以内に行うことでメーター内にトラクションコントロールオフのランプが点灯します。
ランプの点灯が確認できら作業完了です。
まとめ
トヨタ車にはトラクションコントロールオフスイッチがない車種が数台あります。
車検直前になって慌てないよう事前にTRC、VSCがオフできるかチェックしておきましょう。
スイッチがない車種の場合は上記手順を試してみるようにしてください。