初めて車の売却をする人は、「どうすれば高く売れるのか」、「どのお店が高く親切に買い取ってくれるのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は車を高く売るには売却する時期や交渉術など、ちょっとしたコツがあります。
今回は車をより高く売るためのコツを紹介します。
車を高く売るコツは9つ!
愛車の査定額を上げるコツは以下の9つです。
- コツ1:車の価値が高いうちに売る
- コツ2:車内やボディを査定前に清掃
- コツ3:走行距離が5万km前後で売る
- コツ4:純正オプションがあれば積極的にアピール
- コツ5:傷や凹みは自分で修理しない
- コツ6:査定額アップができるか交渉
- コツ7:タバコや食べ物の臭いを残さない
- コツ8:定期的に洗車を実施
- コツ9:屋内保管で塗装の色あせを防止
これらを詳しく見ていきます。
これらを実践するだけで、買取金額が数万〜数十万円アップすることもあります。
「少しでも高い金額で売却したい」と考えている方は、しっかりとチェックしておきましょう。
コツ1:車の価値が高いうちに売る
車の価値は時間の経過とともに下がっていくため、愛車の価値は「今」が一番高いと言えます。
少しでも高い査定額を狙うなら、早く売るに越したことはありません。
とはいえ中古車重要が高まる1〜2月、買取業者が決算期をむかえる3月・9月は査定額が上がりやすく、この時期を狙って売却するのも一つの手です。
1ヶ月ので20万円損した話
私が以前トヨタのプラドを売却した際、1回目の査定では270万円でした。ですが、その1ヶ月後に査定してもらったら250万円でした。1ヶ月で20万円査定額が落ちました。
理由は「相場が下がっている」これだけです。
車は売るタイミングによって数十万円の差がつくこともあります。
そのため、今の愛車の相場を把握することがすごく大切です。
まずはあなたの車が「今」いくらで売れるのかを把握するために、一度、無料一括査定を利用してみるものいいかもしれません。
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コツ2:車内やボディを査定前に清掃
車を査定に出す前に、車はキレイに掃除しておきましょう。
洗車の有無が査定額に直接影響することはありませんが、次のような効果が期待できます。
・査定士からの印象が良くなり交渉しやすくなる
最初から変えようのないグレードなどと違い、やるかやらないかで結果が変わるならやった方がお得です。
外装や内装が汚れていると、車の不具合を疑われる可能性があります。
査定士も結局は「人」
また査定を行うのは「人」です。キレイな状態の車の方が第一印象は良く、快く交渉にも応じてもらいやすくなります。
「汚い車を査定したい」という査定士はいないので、事前に清掃しておいて損はありません。
コツ3:走行距離が5万km前後で売る
車を高く売るためには、走行距離5万キロを超える前に売却を検討しましょう。
中古車は走行距離と査定額が深く関係しており、走行距離が短ければ短いほど状態が良いので高額査定が期待できます。
5万キロ以上は急激に査定額が下がる
5万キロが最も人気で、値段も中堅〜高価格帯に入り込むので高く売れる可能性が高いです。このラインを超えると査定額の下り幅が大きくなります。
とはいえ5万キロはあくまで目安であり、買い替えを検討しているなら年数が経つ前になるべく早めに売るのがベストです。
車買取は走行距離10万キロが最終ライン
走行距離は少ないに越したことはありませんが、「5万キロ超えてるな、、、」という方も走行距離が10万キロに達する前の売却がおすすめです。
世間的に10万キロが近い車と聞くと、あまりイメージがよくありません。
そのため買取金額もガクッと下がり、査定額が1万円を切るケースもあります。
6万キロ、7万キロと増えていくごとに価格は下がりますが、10万キロの大台に乗ってしまう前に売ることで多少は高く売れるはずです。
コツ4:純正オプションがあれば積極的にアピール
次のような純正オプションは評価アップに繋がります。
・ドライブレコーダー
・ETC
・自動ブレーキ
・純正ホイール
純正のオプションがある車は、積極的にスタッフにアピールしてみましょう。
上記のようなオプションは後から取り付けるのが難しいので、査定額が上がりやすいです。
一方で、純正ではないオプションパーツや部品を交換するようなカスタマイズは注意が必要です。
純正でないパーツは好みが分かれるため、社外パーツは査定額がマイナスになる可能性もあります。
メンテナンスノートも用意
車を査定に持っていく際は、メンテナンスノートも準備しておきましょう。
メンテナンスノートは点検記録などの残せるノートです。
どういった点検や整備を行ってきたかの証明になるので、ノートがあると高評価に繋がります。
コツ5:傷や凹みは自分で修理しない
「事前に洗車をしておくべき」と上述しましたが、キズやヘコみはそのままの方が返って良い場合もあります。
理由は以下の通りです。
・査定額アップの付与率よりも修理費が高い
車の外装修理の知識がない方が下手に修理して修理跡が残ると、評価ダウンに繋がります。
買取後に再び修理をしないといけない可能性もあり、査定額が上がりにくいです。
また専門の店舗で修理してもらっても、査定額より修理費の方が高くなる可能性が高いです。
結果的に損をするので、キズやヘコみは直さずそのまま査定に出すのが得策です。
コツ6:査定額アップができるか交渉
スタッフに直接、査定額アップを交渉するのも大切です。
黙っていると向こうの都合のいい金額を提示される可能性もあるので、買取金額の希望はしっかり伝えるべきです。
交渉の際に、最低限押さえておきたいポイントは以下の4つです。
・希望の買取金額を伝える
・引き渡し期限を明確にしておく
・他店の相場を引き合いに出す
「とりあえず査定だけ」も可能ですが、売る気がないと思われると本気で査定してもらいにくいです。
売る意思を伝えておけば、車を高く売るための交渉に持っていきやすいです。
また他店の買取額を比較に出すのも、車を高く売る交渉のコツです。
交渉するだけタダなので、ムリのない程度に交渉してみてください。
コツ7:タバコや食べ物の臭いを残さない
車内のニオイ対策は、車を高く売る大きなポイントです。
特にタバコやペット、芳香剤などの臭いは査定額が数十万円下がる可能性があります。
JAAI(日本自動車査定協会)が定めるハンドブックにおいても「異臭があるもの」については原点幅が大きいです。
JAAIが定める内装の減点項目 | 減点 |
異臭(タバコ、ペット、芳香剤等) | 40 |
ペット等の毛 | 40 |
天井、内張り等にタバコのヤニが付着 | 40 |
内装部分の傷 | 10 |
シール、テープ、接着剤等の跡 | 10 |
ハンガーパイプの付いている | 10 |
臭いが染みつくとクリーニングが必要になり、買取金額が下がります。
タバコや飲食、ペットの臭いが残らないように、日常的にきをつけましょう。
消臭方法については「≫【車のニオイを除去する5つの方法!】車の嫌なニオイの原因と対策・予防方法について」の記事をどうぞ。
臭いがないと査定士に良い印象
また査定額に直接影響があるとは言えませんが、車を綺麗にしておくことで査定士に良い印象を与えることができます。
新車のようにピカピカではなくとも、綺麗に整理された車内を見てもらえば、車を大切にしてきたことが伝わります。
簡単でも良いので査定前に掃除を済ませておくようにしましょう。
コツ8:定期的に洗車を実施
「査定前に清掃をしておく」と上述しましたが、普段から洗車は心がけましょう。
普段から洗車していないと、汚れが定着して落ちにくくなります。
外装の劣化の恐れもあるので、車を高く売りたいなら1〜2ヶ月に一度は洗車をしてください。
ガソリンスタンドで洗車を頼めば、車内清掃もしてくれて清掃の手間を省けます。
コツ9:屋内保管で塗装の色あせを防止
可能であれば車は屋内で保管してください。
屋内が難しい方も、カバーをかけておくと車の外装が色あせにくく高額買取が期待できます。
特に数日に1回しか車に乗らない方は、保管に気を配ってみてください。
車が高く売れるおすすめの時期は?
ポイントは下記の2つです。
- 売る時期は1~3月または9月
- 車検前に売る
この2点を意識してください。
売る時期は1~3月または9月
4月新年度が始まるため、3月末までに車を買う人が多いです。そのため車買取店は1〜3月の車買取を強化します。
車がほしいのに車買取店にほしい車がないなんてなったらたまりませんよね。
また多くの車買取店の決算月が3月と9月のため、決算前は仕入れと販売を強化します。
・9月:決算前
車検前に売る
車は車検を通す前に売却してください。
理由は「車検を通しても車検費用を買取額で回収できないため」です。
車検前の買取額が100万で、車検費用が10万だった場合、車検後の買取額が110万円以上なることは少ないです。
基本的に車検費用以上を見込めないため、トータルで考えると車検前に売った方がお得です。
査定でチェックされる項目
実際の査定の際には、以下の4つのポイントが主にチェックされています。
- 車種・年式・グレード
- 走行距離
- ボディカラー
- 修復歴
それぞれ見てきます。
車種・年式・グレード
人気の高い車種や、年式が新しい車は高い評価を受ける傾向にあります。
グレードが高い車は、性能や装備も充実しているので、査定評価も高くなります。
走行距離
車の年間走行距離の目安は8,000km~10,000kmとされています。
乗り始めて5年経っていれば50,000km程度が一般的な走行距離と言えます。
この水準を超えた車は、「過走行車」として査定額が下がりやすくなります。
ボディカラー
同じ車種でも、ボディカラーにより査定額が異なります。
白・黒などは人気が高く、他のカラーに比べ査定額がアップします。
反対に、ボディカラーが赤・黄・青など比較的人気がないカラーの場合、査定額が低くなる傾向にあります。
おおよそですが、20~30万円変わってきます。
修復歴
車の状態も査定額に大きな影響を与える要素です。
事故などにより骨格が損傷し、骨格を交換あるいは修正した車を修復歴車と呼びます。
修復歴車の場合、走行中に不具合が生じる可能性があるため、中古車としての価値が著しく下がります。
売却先について
ここでは、車の売却先を選ぶ際のポイントを紹介します。
売却先は主に、ディーラー、買取業者、オークションサイトなどを介した個人の3種類があります。
- ディーラー
- 買取業者
- 個人売買
車を少しでも高く売るために、それぞれの特性を知り、自分に合った売却先を焦らずに選びましょう。
ディーラーでの下取りのメリット・デメリット
ディーラーでの下取りの一番のメリットは手間がかからないことです。
そもそも下取りとは、新車に乗り換える利用者に対して、ディーラーが古い車を引き取り、利用者の手間を軽減するためのサービスです。
新車を購入した店舗で車をそのまま売却すれば、書類のやりとりなどが1つの店舗でできるので、時間と手間を省けます。
一方、デメリットは買取業者に比べて査定額が低いことです。
一般的に1~2割ほど価格差が出るとも言われています。
査定額はあまり気にせず、手間を省きたい方におすすめです。
買取業者への売却のメリット・デメリット
買取業者に売却するメリットはディーラーの下取りよりも高額の査定が期待できることです。
買取業者は査定項目の設定がとても細かいため、それをそのまま買取価格に反映させられます。
中古車市場に精通しているため、車の価値を見極めることができ、人気車種や人気オプションパーツも査定の対象になります。
特に、リセールバリューの良い車を売る場合は買取業社での売却がおすすめです。
ディーラーとの査定額が大きく変わってきます。
一方、買取業者に依頼するデメリットは価格市場が変動しやすいことです。
査定の時期が数ヶ月変わるだけで相場が下がることもあります。
また、新しい車に乗り換える場合は乗っている車の査定・売却と新しい車の購入をそれぞれ別の業者で行うため、下取りに比べて時間や手間がかかる点もデメリットです。
とにかく高値で車を売りたい方にはおすすめです。
個人売買のメリット・デメリット
最近では、誰でも気軽にネットオークションなどで個人売買を行うことができるようになりました。
個人売買のメリットは、仲介業者が入らないため、中間マージンを取られず、ディーラーや買取業者よりも高値で売れる場合があります。
一方で、いくつもの手続きを自分で行わなければならないため、手間と時間がかかります。
また、名義変更には個人情報が必要になり、知らない方に個人情報を渡すリスクもあり、個人間取引ではトラブルが起こりやすいです。
オークションなどの個人売買は方法としてはありますが、あまりおすすめできません。
車売却の流れ
車を売る際の流れは以下の通りです。
全部で5ステップあります。
2、査定してもらう
3、必要書類を揃え、手続きする
4、車両を引き渡す
5、入金確認する
この5ステップを全て完了するのに1~2週間程度かかるのが一般的です。
ステップの1、2は逆になる場合があります。
車の売り方については「【車を売るための5ステップ!】売却方法から必要書類まで、一連の流れを徹底解説!」で紹介しています。
まとめ
車を高く売るコツや査定のポイントを押さえて、納得にいく査定額で車の売却ができれば、その後、新車購入の資金にしたり、貯金に回すことができます。
少しの工夫で高額査定につながるので、ぜひ実践してみてください。