2024年に車を購入を検討しているなら、考え直した方が良いかもしれません。
なぜなら2024年は自動車業界において特殊な状況が重なっているからです。
本記事では、2024年の今、車を買うべきなのか、またはいつが一番お得に車を買うことができるのか解説していきます。
車の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
今、車を買うべきか!?/2024年の新車・中古車販売の実態を解説
結論、2024年の今年は車を買うべきではありません。
理由は以下の3つです。
・円安
・物価上昇
・半導体不足
上記のとおりで、今年は日本にとっては最悪の年です。
実際、円高や、部品コストの値上げにより、車の価格も上昇しています。
そのため、2024年の車購入は「慎重な検討」が必要です。
今年、車を買うのは損な理由を解説
2024年に車を買うべきではない理由は、自動車価格が高騰しているからです。
現在、自動車価格が高騰している要因には以下3つの理由があります。
- 円安
- 物価上昇
- 半導体不足
それぞれ詳しくみていきます。
円安
2023年現在、日本はかなりの円安です。
為替相場の変動とその影響
2022年10月、円相場は一時的に1ドル=150円台まで下落しました。
このような円安(ドル高やユーロ高)は、輸入車の価格に直接影響を及ぼします。
例えば、ドル建てで取引されるアメリカ車やユーロ建てのヨーロッパ車の価格は、円安の影響で上昇傾向です。
為替レートは、国際的な金融市場の動きに左右され、政治的な出来事や経済データの発表によっても変動します。
これにより、輸入品の価格が上昇し、国内消費者に影響を及ぼすことがあります。
日本車の価格動向と国際市場への影響
2024年3月現在、1ドル=150円前後で推移しています。
通常、日本車の価格は為替レートの変動による影響が少ないと考えがちですが、実際には日本車の価格も上昇傾向です。
これは、海外のバイヤーが円安の影響を受けて日本車を比較的安価に購入できるため、海外からの需要が増加し、結果として日本国内の日本車の価格も高騰するからです。
この現象は、国際的な車市場における供給と需要のバランスに影響を与え、最終的には国内の消費者にも影響を及ぼします。
物価上昇
車両価格の値上がりは物価上昇も影響しています。
ウクライナ侵攻に伴う経済への影響
現在の物価高の主な原因の一つは、ロシアのウクライナ侵攻によるものです。
この軍事行動は、国際的な政治と経済に大きな波紋を広げています。
特に、ロシアは世界の主要な原油供給国の一つであり、この侵攻によって発生するのがロシア産原油の流通障害です。
その結果、国際原油市場での供給不安が高まり、原油価格の高騰を招いています。
原油価格の上昇は、エネルギーコストの増加をもたらし、さまざまな産業と消費者に影響を与えています。
原油価格高騰による自動車産業への影響
原油価格の高騰は自動車産業にも影響を及ぼしています。
自動車の製造には多くのエネルギーと資源が必要で、原油価格の上昇は自動車部品の調達コストを増加させます。
生産コストの上昇は、消費者にも影響が大きいです。
家計に負担をかけるだけでなく、自動車産業全体の市場動向にも影響を及ぼす可能性があります。
半導体不足
車両価格の値上がり要因として半導体不足も挙げられます。
半導体不足と自動車生産への影響
2020年秋以降、自動車産業は半導体の不足により大きな影響を受けています。
現代の自動車は、エンジン制御からインフォテインメントシステムまで、多くの半導体を使用しています。
この不足の主な原因は、米国と中国の経済摩擦です。
これにより、半導体の生産と供給チェーンが混乱し、自動車メーカーは生産計画の調整や一部モデルの生産中止を余儀なくされています。
半導体不足の解消と業界間の格差
2024年に入ってから、一般的に半導体不足は解消されつつありますが、その影響は業界によって異なります。
IT業界ではスマートフォンやコンピュータなどの製品に使用される半導体の供給が安定し、ほぼ通常の状態に戻っています。
しかし、自動車業界では状況が大きく異なり、半導体の供給不足は依然として継続中です。
半導体メーカーは、高収益を生むIT製品への供給を優先し、自動車業界への供給は後回しにされがちです。
したがって、自動車産業における製品開発や新車の市場投入に遅延をもたらし、消費者への影響も拡大しています。
【結論】車はいつ買うべきか
結論、車の購入は2025年以降が良いです。
理由は、下記のとおりです。
- 2024年は円高が少し解消
- 2024年から物価上昇が拡大
- 2024年末には半導体不足解消へ
それぞれ詳しくみていきます。
2024年は円高が少し解消
現在の円安の主な原因は、アメリカの長期金利の上昇です。
市場では、2023年9月にアメリカの政策金利が5.4%でピークに達しました。
また、アメリカ経済は2023年の第3四半期までにリセッション(景気後退)しました。
その結果、現在、円高になり、自動車の価格は下落する傾向です。
2024年から物価上昇が拡大
政策金利の上昇などにより、欧米が景気後退に陥ることが予想されています。
これに伴い、エネルギー価格を含む輸入物価が前年比でマイナスです。
これらの影響で、コアCPI(消費者物価指数)の上昇率は徐々に鈍化しています。
しかし、物価上昇に歯止めはかからず、全般で上昇傾向です。
このような状況を踏まえると、2024年は自動車の価格も高騰が見込まれます。
2024年末には半導体不足解消へ
2023年、自動車業界を悩ませていた半導体不足の問題が解消しつつありました。
とはいえ、コロナ前ほどまでは、戻っていません。
そのため、半導体の回復は2024年末の予想です。
半導体の供給不足が解消され、自動車の生産が正常化に向かうことで、自動車の価格も下落する傾向が見られることになるでしょう。
まとめ
現在、自動車の価格が高騰しているのは、円安や物価の上昇、半導体不足などの問題が同時に発生しているためで、これは非常に珍しい状況です。
ただ、これらの問題は徐々に改善される見込みがあり、2024年末頃から自動車の価格が下落すると予想されます。
したがって、車の購入を検討されている方は、2025年以降に購入を検討される方が良いかもしれません。
また、車を購入する際は、「【車を安く買う方法・コツ5選!】初めて車を買う方必見/おすすめの買い方あり」の記事も参考にしてください。
新車の値引き方法については「【失敗しない新車の値引き交渉術7選!】交渉はタイミングと言い方が大切」の記事で解説しています。