「中古車は支払いの方法は?」
「現金一括がお得?」
「現金一括の方が値引きがある?」
本記事はこんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。
みなさんも中古車の購入時、このような疑問が浮かんだことがあるのではないでしょうか。
中古車の購入は新車購入とは少し違いがあります。
本記事では中古車の現金一括払いとローン払いについて詳しく解説していきます。
中古車を購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。
中古車の現金一括払いは値引きあり!?
中古車を購入した時の支払い方法は以下の2つです。
・現金一括払い
・ローン払い
中古車の購入者は、自身で支払い方法を選択することが可能です。
選ぶ人が多いのは現金一括払い
車の定額サービスを運営するナイル株式会社が、2022年1月に実施した車購入に関するインターネット調査において、次のような結果があります。
・車を購入した人のうち、新車を購入した人は64.3%、中古車を購入した人は35.7%
・車を購入した人のうち、現金一括払いで購入した人は57.9%、ローン払いで購入した人は34.7%(その他は譲渡やカーリースなど)
・車のローン支払いが家計の負担になっていると感じている人は約50%
上記のように車の購入では多くの人が現金一括払いです。
実際に車のローンを組んだ方で、「月々のローン支払いを負担だ」と考える割合は多いです。
とはいえ、ローンを組む方も全体の3割以上と、決して少なくありません。
車の購入時のローン契約は、家計の状況を考慮し、慎重に判断する必要があります。
中古車の現金一括払いは値引き交渉に有利?
「中古車は現金一括払い値引き交渉有利」というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょう。
実際どうなのか、詳しく解説していきます。
支払い方法と値引き交渉はほとんど関係ない
結論として、現金一括払いとローン払いは値引き交渉にほとんど関係ありません。
どちらかというと、ローンを組む方が値引きの幅が大きくなる可能性は高いです。理由は、金利分の会社の利益になるからです。
とはいえ、だからといって現金一括払いだと値引きは一切拒否されるわけではありません。
多少利益が削られても売れないよりは売れた方が良いに決まってるからです。
中古車の値引き交渉は注意が必要
注意点として、中古車の場合は値引き交渉がしづらいです。
理由は「中古車は値引き交渉を前提としていないから」です。
そのため値引き交渉する際は、現金一括払いとローン払いどちらでも注意が必要です。
中古車の現金一括払いの特徴
上記のように車の購入において、支払い方法は現金一括払いの方が多いです。
とはいえ現金一括とローン払いそれぞれの特徴や注意点があるため、しっかり理解して選択することが大切です。
中古車の現金一括での払い方
中古車を購入した際、払い方は以下の2つです。
【現金の払い方】
・現金手渡し
・口座振り込み
上記の2パターンですが、基本的に口座振り込みが一般的です。
昔は現金手渡しも多かったですが、近年はリスクと手間もあるためあまり使われません。
また、中古車販売店によっては口座振り込みのみ対応という業者もあるので注意が必要です。
中古車の現金一括払いのタイミング
中古車購入時の現金振り込みのタイミングは、一般的に「納車前」です。
とはいえディーラーや販売店によってタイミングは異なります。
場合によっては契約直後という業者もあるので注意しましょう。
そのため中古車を購入した際は、必ず支払いタイミングの確認が必要です。
また、中古車代金の全額、または一部代金のクレジットカード払いに対応しているディーラーもあります。
支払い方法はディーラーによってさまざまなので、購入の際は前もっての確認が必須です。
中古車のローン払いは3種類
中古車の購入代金をローン払いする場合、購入者はローンの種類を選択する必要があります。
自動車購入時のローンは主に次の3種に分けることができます。
- 金融機関系ローン(銀行ローン)
- ディーラーローン
- 自社ローン
それぞれ詳しく見ていきます。
金融機関系ローン(銀行ローン)
金融機関でローンを組む方法です。
3つのローンの中で最も金利は低いです。
しかし、審査が比較的厳しく、融資までに時間がかかることが多いです。
ディーラーローン
車を購入した販売店と提携している信販会社でローンを組む方法です。
購入時にそのままローン契約ができるので効率的で、審査も比較的通りやすいのが特徴です。
自社ローン
車を購入した販売店で自社で独自に提供しているローンサービスを利用する方法です。
手続きがスムーズで審査も通りやすいです。
しかし、上記2つ比べ、金利は高い傾向にあります。
ローンは種類や金額によって、審査の通りやすさや金利が異なります。
車購入時にローンを組む際には、自身に合ったローンを検討しましょう。
中古車の支払い方法は現金一括払い・ローンのどちらが向いている?
上記のように車の代金の支払い方法には、現金一括払いとローン払いの2つの選択肢があります。
では中古車を購入した場合、支払いにはどちらの方法が向いているのでしょうか。
現金一括払いとローン払いそれぞれのメリット・デメリットを見ていきます。
中古車を現金一括払いするメリット・デメリット
現金一括払いのメリットとデメリットは次の通りです。
【現金一括のメリット】
・利息を支払う必要がない
・借金を負わずに済む
・すぐに所収権を得られる
【現金一括のデメリット】
・予算内に限りがある
・手元の現金が減る
現金一括払いでの中古車を購入した場合、支払うのは車両代金とその他の実費だけで、利息を支払う必要はありません。
そのためローンを組む場合よりも支払い総額は少なくなり、借金を負わないという安心感も得られます。
さらに、すぐに車の所有権が得られるという点もメリットです。
しかし、全てを現金で支払うためには、その予算に合った車種を選ぶことしかできません。
また、手元の現金が大きく減ることもデメリット言えます。
現金一括払いで中古車を購入する場合には、欲しい車種や支払い後に手元に残る金額をあらかじめ把握しておく必要があります。
また、万が一に備え、不足の事態に対応できるよう現金は手元に残しておくようにしましょう。
中古車をローン払いするメリット・デメリット
続いてローン払いです。
ローン払いによるメリットとデメリットは以下の通りです。
【ローンのメリット】
・現金がなくても中古車を購入できる
・予算外の車種を選択可能
【ローンのデメリット】
・利息の支払いが必要
・毎月のローン返済による負担がある
・ローン払いは審査が必要
・すぐに所有権を得られない
ローンを組んで中古車を購入するメリットは、現金がなくても車を購入できることにあります。
また、予算外の車種が欲しくなっても、柔軟に対応することが可能です。
しかし、ローンを組むということは、借金をするということです。
利息を支払わなければならないので支払い総額は増えますし、毎月のローン返済が家計の負担になります。
また、そもそもローンの審査に通らない可能性もゼロではありません。
さらに押さえておきたいポイントが、ローン返済期間中は車の所有権が信販会社やディーラーになるということです。
そのため車を自由に売却することはできません。
自分に合った支払い方法を選びましょう
中古車購入時の支払い方法は、それぞれの支払い方法の特徴と自身の状況を踏まえ、判断する必要があります。
現金一括払いの場合は、車の購入資金を差し引いた後に手元に残るお金の金額を把握しておかなければなりません。
ローンを利用する場合は、月々の支払い金額、金利や支払い総額について確認する必要があります。
そのため適した支払い方法は購入者の環境や状況によって異なります。
また、車を購入してからローンや維持費の負担に後悔することのないよう、事前にランニングコストを確認しておくようにしましょう。
まとめ
本記事では中古車の支払い方法について解説しました。
中古車購入時の支払い方法は、現金一括払いとローン払いの2種類から選択することができます。
現金一括払いは、利息がない分支払い総額が少なく、所有権をすぐに得られる点が魅力です。
一方、ローン払いは現金がなくても欲しい車を購入できる点がメリットです。
現金一括払いが向いているか、ローン払いが向いているかは、自身の経済状況や環境によって異なります。
自身の経済状況を把握した上で、自分に合った支払い方法選択しましょう。