「ランクルとプラドどっちが大きい?」
「どちらが安い?」
「ランクルとプラドの違いは?」
この記事はそんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。
人気の本格派SUVであるトヨタの「ランドクルーザー」と「ランドクルーザープラド」。
どちらも悪路走行に優れており高い走破性で知られていますが、実際にどのような違いがあるかご存知でしょうか。
ほぼ同じだと思っている方も多いかもしれませんが、比べてみると異なる部分はたくさんあります。
本記事では、ランクルとプラドの違いについてさまざまな観点から徹底比較していきます。
ぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。
ランクルとプラドの違いは!?
ランクルの始まりは1951年です。
当初は「トヨタジープ」という名前で誕生し、その後「ジープ」という名前が1954年6月に「ランドクルーザー」という名前に改名されました。
そして現在、トヨタの中で最も長く使われている車名となっています。
一方、プラドの始まりは1990年です。
「ランドクルーザー70ワゴン」がプラドの前身で、1990年に「ランドクルーザー70プラド」が誕生しました。
そんな2台が現在は、ランドクルーザーは「ランクル300系」、プラドは「プラド150系」として活躍しています。
今回は、「ランクル300」と「プラド150」を下記5つの視点から違いを見ていきます。
- コンセプト
- エクステリア
- インテリア
- パワートレイン
- 価格
ランクルとプラドのコンセプトの違い
ランクルとプラドは誕生のルーツを探っていくと両者の違いが良く分かります。
先ほども書きましたが、プラドが登場したのは1990年です。
ランクルはあらゆる環境を走りぬく本格クロカンのSUVです。
対して、ランクルに快適な装備を加え、ランクルよりの少しコンパクトにしたことで人気を出したのがプラド70です。
ちなみにプラドはポルトガル語で「平原」という意味です。
現行の「ランクル300」と「プラド150」は、どちらも快適装備が充実しており、ラグジュアリーな内外装となっているため、プラド150は「ランクルよりも小さいボディサイズ・排気量で、より街乗りを意識したSUV」となっています。
ランクルとプラドのエクステリアの違い
まずはそれぞれのボディサイズを確認します。
「ランクル300」のボディサイズ
・全長:4,985mm
・全幅:1,980mm
・全高:1,925mm
「プラド150」のボディサイズ
・全長:4,825mm
・全幅:1,885mm
・全高:1,850mm
両者を比較すると全長は160mm、全幅は95mm、全高は75mmも違います。
そして車両重量はグレードによっては約500kgプラドの方が軽いです。
運転してみると、「ランクル300」はボリューム感があり、数字以上にこの差は大きく感じられるはずです。
また、両者の各パーツをよく見比べると、フロントグリルやボンネット、ヘッドランプ、フロントフォグランプ、テールランプの形状など、それぞれ意匠の違いがあります。
「ランクル300」は一つ一つのパーツが大きく、迫力があるのに対し、「プラド150」は「ランクル300」に比べて控えめなサイズでシャープなデザインが採用されています。
全体的な形のイメージは同じですが、細部を見ると多くの箇所で違いがあります。
ランクルとプラドのインテリアの違い
旧モデルの「ランクル200」は8人乗りでしたが、現行の「ランクル300」は「プラド150」と同じく7人乗りになりました。
ですのでそういった面で大きな違いはありません。
「ランクル300」、「プラド150」ともに5人乗りと7人乗りの設定があります。
また両者とも3列目は前方に倒して格納するタイプです。
そして、インパネ周りのデザイン、シートやドアハンドルの形状など、エクステリアと同様に、ランクル300はゴツくて高級感があり、プラド150はスマートなデザインが採用されています。
「ランクル300」は高級感があり、ラグジュアリーSUVとしても有名です。
今までは、本格派SUVとして人気でしたが、近年では街乗りでも違和感が無いようにおしゃれなデザインとなっています。
ランクルとプラドのパワートレインの違い
次にパワートレインについて見ていきます。
「ランクル300」、「プラド150」ともに「ガソリンモデル」と「ディーゼルモデル」の設定があります。
まずは「ランクル300」のパワートレインです。
「ランクル300」ガソリンのパワートレイン
・エンジン:V型6気筒ICツインターボ
・排気量:3444cc
・最高出力・415ps
・最大トルク66.3kg・m
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
・WLTCモード燃費:7.9km
「ランクル300」ディーゼルのパワートレイン
・エンジン:V型6気筒ICツインターボ(ディーゼル)
・排気量:3345cc
・最高出力:309ps
・最大トルク:71.4kg・m
・使用燃料:軽油
・WLTCモード燃費:9.7km
続いて「プラド150」のパワートレインです。
「プラド150」ガソリンのパワートレイン
・エンジン:直列4気筒DOHC
・排気量:2693cc
・最高出力:163ps
・最大トルク:25.1kg・m
・使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
・WLTCモード燃費:8.3km
「プラド150」ディーゼルのパワートレイン
・エンジン:直列4気筒DOHCICターボ(ディーゼル)
・排気量:2754cc
・最高出力:204ps
・最大トルク:51kg・m
・使用燃料:軽油
・WLTCモード燃費:11.2km
パワートレインはランクル300がV型6気筒ICツインターボの「3.5Lガソリン」と「3.3Lディーゼル」に対し、プラド150が直列4気筒の「2.7Lガソリン」と「2.8Lディーゼル」となっています。
数値からも見て取れますが、パワーとしては「ランクル300」の方がはるかに大きいです。
実際に乗ると分かりますが、「ランクル300」は2.5t近くある車体を軽々動かすエンジンがありますが、「プラド150」は、とくに「ガソリンモデル」は2tの車体を動かすには少し物足りないパワートレインになっています。
「プラド150のパワートレインの詳細」については下記の記事にありますので、ぜひ参考にしてみてください。
→【プラドの馬力やトルクはどのくらい!?】馬力やトルクをライバル車と比較しながら紹介!
また、ランクル300の場合は、ガソリン車がハイオクですが、プラド150はレギュラーとなっています。
燃費はガソリンで比べると「ランクル300」が7.9km/Lで「プラド150」が8.3km/Lとなっており、ディーゼルで比べると「ランクル300」が9.7km/Lで「プラド150」が11.2km/Lで、ガソリンとディーゼルともに「プラド150」の方が燃費は良いです。
合わせて、どちらもマルチテレインセレクトとクロールコントロールを備えており、排気量や重量・ボディサイズによって多少の良し悪しはありますが、どちらも悪路走破性は高いです。
ランクルとプラドの価格の違い
続いてはそれぞれの価格について見てきます。
まずは「ランクル300」です。
「ランクル300」は7グレードに分かれており、車両本体価格が510~800万円です。
「ランクル300」の価格
・GX:5,100,000円
・AX:5,500,000円
・VX:6,300,000円
・ZX:7,300,000円
・GRスポーツ:7,700,000円
・ZXディーゼル:7,600,000円
・GRスポーツディーゼル:8,000,000円
続いて「プラド150」です。
「プラド150」は9グレードに分かれており、車両本体価格が366.6~554.3万円です。
「プラド150」の価格
・TX(5人乗り):3,666,000円
・TX(7人乗り):3,825,000円
・TX-L(5人乗り):4,169,000円
・TX-L(7人乗り):4,327,000円
・TXディーゼル(5人乗り):4,330,000円
・TXディーゼル(7人乗り):4,488,000円
・TX-Lディーゼル(5人乗り):4,839,000円
・TX-Lディーゼル(7人乗り):4,997,000円
・TZ-Gディーゼル:5,543,000円
エントリーモデルの価格はプラド150TX2.7lガソリン(5人乗り)が3,666,000円に対し、ランクル300GX(5人乗り)は5,100,000円と約150万円の差があります。
「プラド150」の最上位グレードTZ-Gと「ランクル300」のエントリーグレードGXがほぼ同じ価格です。
これらの価格を見ても「ランクル300」と「プラド150」はワンランク違う車です。
「ランクル300」がいかに高級車であるかが分かります。
まとめ
今回は、現行モデルの「ランクル300」と「プラド150」を比較しました。
同じように見える「ランクル300」と「プラド150」ですが、基本スペックや価格などが大きく違い、もはや全く違く車と言っても良いかもしれません。
圧倒的なサイズ感とV6エンジンの迫力を楽しめるのが「ランクル300」です。
対して、ランクルらしい悪路走破性を持ちながら、街乗りでも運転しやすく価格を抑えられているのが「プラド150」です。
購入を検討されている方は、自身の好みやライフスタイルによって選んでみてください。