現行「ハリアー」は2020年6月に発売された4代目モデルです。
発売からこれまで一部改良やマイナーチェンジは実施されてきませんでしたが、今年(2022年)の10月頃に初めての一部改良されることになり、商品力アップと値上げの実施が予定されています。
そして新たなパワートレイン選択肢の一つとしてPHV(プラグインハイブリッド)搭載モデルの追加発表が予定されています。
今回は一部改良が実施される「ハリアー」について、発売時期や価格、変更内容、そしてハリアーPHVについて見ていきます。
ハリアーの【リセールバリュー】については下記で紹介しています。
≫【ハリアーのリセールバリュー情報】
ハリアーの発売はいつ?
出典:ハリアーホームページ
まず現行ハリアーですが、納期が長期化していたことからハイブリッド車の受注を2021年12月に、ガソリン車の受注を2022年初旬に停止しています。
ですので、現在はハリアーを注文することはできません。
一部改良のハリアーは2022年9月26日の発売が予定されています。
また、ディーラーでの見積もりは8月下旬から順次開始されるそうです。
とはいえ、現在半導体の影響もあり、納車がいつになるかは全く予測ができません。
ハリアーの一部改良による変更内容
出典:ハリアーホームページ
ハリアーに実施される一部改良の内容は安全装備・機能に対するものが中心となります。
予想される変更内容は、以下になります。
- インテリアカラーに新色ラインナップ
- 「Toyota Safety Sense」システム刷新
- ETC2.0の全車標準化
- USB端子TypeA→Cに変更
- オプションとして、HDIM端子・車内Wi-Fiを設定
- 「コネクティッドナビ」対応モデルに変更
- マルチインフォメーションディスプレイのサイズ拡大
- 排ガス、騒音などに関する法規対応
- 「Z」、「Z”レザーパッケージ」にパノラミックビューモニターを標準装備
現行ハリアー(80系)になってから、初めての一部改良となりますが、インテリアやエクステリアでの大きなデザイン変更は含まれず、ボディカラーの変更や、グレードラインナップ変更といった程度になりそうです。
先進機能を付与し機能を向上させた最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。
また、ETC2.0全車標準化、USB端子をTypeA→Cに変更、オプションとしてHDIM端子、車内Wi-Fiが設定される予定です。
ディスプレイオーディオは、センターから通信で取得した情報で目的地検索やルート設定ができる「コネクティッドナビ」対応モデルに変更。
上位グレードは7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ+オプティトロンメーターから12.3インチTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)が採用される予定です。
最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」
ヴォクシーやノアなどに搭載されている最新の「Toyota Safety Sense」がハリアーにも搭載されます。
下記の3つが大きく変更・追加される機能です。
- 低速時加速制御機能
- 交差点右折時の対向直進車、歩行者検知
- 緊急時操舵回避支援機能
低速時加速制御機能
出典:ヴォクシーホームページ
低速時、自車の直前にいる歩行者、自転車運転者、車両をレーダーとカメラで認識します。
前方に対象物がある状態で、停車または徐行状態でアクセルが必要以上に強く踏み込まれた際に、エンジン制御または弱いブレーキをかけることで加速を抑制し、衝突回避または被害軽減をサポートします。
交差点右折時の対向直進車、歩行者検知
出典:ヴォクシーホームページ
交差点右折時に直進してくる対向車や横断してくる歩行者や自転車運転者をレーダーとカメラで検出。
交差点での検知は隣接2レーンまでの対向車に作動するシステムになっています。
ブザーと表示で衝突の可能性を知らせると同時に、プリクラッシュブレーキを作動し、衝突回避または被害軽減をサポートします。
緊急時操舵回避支援機能
出典:ヴォクシーホームページ
歩行者、自転車運転者、車両、自動二輪車と衝突する可能性が高く、自車線内に回避するための十分なスペースがあるとシステムが判断した場合で、運転手が回避操舵を行った際、操舵支援を行い、車両安定性確保と車線逸脱抑制します。
ハリアーの価格は?
出典:ハリアーホームページ
装備面においての最新システムの導入や機能追加が伴うため価格アップは避けられないでしょう。
特に現行ハリアーは人気車種となっており、近年の部品高騰もあり、「値上げ」はほぼ間違いなく行われると考えられます。
現在、価格についてはあまり情報がないため詳細はわかりませんが、確実に価格アップは予想され、それぞれモデルでおそらく10万円程度値上げがされるのではないでしょうか。
ハリアーPHVモデル発売!?
また、一部改良と同時に新たなパワートレイン搭載モデル「2.5Lプラグインハイブリッドの【ハリアーPHV】」がラインナップに加わる予定です。
「ハリアーPHV」は「Zグレード」のみがラインナップされ、専用のブラックメタリックメッシュグリル、ブラック塗装バンパー、専用19インチホイールを採用するほか、ボディカラーにPHV専用色としてグレーメタリックを設定する予定。
内装にはブラック×レッドシートに加え、後席シートヒーター、アクセサリーコンセント、リモート空調システム、床下透過パノラミックビューモニター、12.3インチディスプレイオーディオPLUS、JBL製9スピーカーが装備されます。
また、「新型「RAV4 PHV」同様に新開発のプラグインハイブリッドシステム「THSII Plug-in」を搭載。
「直列4気筒2.5L直噴エンジンD-4S+モーター(THSII)」は大容量リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン 電力量8.8kWh)と強力なモーターを追加したモデルとなります。
このシステムは以下の特徴があります。
- EV走行のみの航続距離はWLTCモード燃費90km/L
- ハイブリッド燃費WLTCは21.2km/L
- 加速性能は0-100km/h加速6.0秒
- 航続距離は1,300km
こちらは「RAV4 PHV」の特徴ですが、「ハリアーPHV」も同様になると考えられます。
大容量バッテリーに蓄えた電力は「走る」以外にも使える
車内に設定されたコンセントは車内での使用に加え、付属されるヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに押し込めば、100Vの外部給電用コンセントになり、合計1500Wまで対応できます。
また急速充電インレット(外部給電機能付)にV2H機器(別売)を接続することで、車から建物などに電力を供給することも可能です。
ハリアーPHVの価格は?
ハリアーPHVの価格はまだ情報がありませんが、現在「RAV4 PHV」が発売されていますので、こちらをもとに予想していきます。
RAV4の「Gグレード」で比較します。
・RAV4 PHV :4,690,000円
→価格差:605,000円です。
こちらから推測すると、ハリアーハイブリッドのZグレード(E-Four)が4,740,000円ですので、単純に足すと5,345,000円となります。
ただし、「Toyota Safety Sense」などの機能追加がありますですので、535~550万円程度になるのではないしょうか。
はっきりとは言えませんが、ほぼこれくらいになると考えられます。
ハリアーPHVの補助金はいくら?
今回ハリアーにPHVモデルが導入されるにあたり、気になるのが「補助金」ですよね。
2021年度の補助金は応募殺到により締切期日前に「経済産業省・環境省ともに予算満了」で、受付終了となりました。
2022年は、多くの電気自動車発売が予定されており、前回以上に短期間で受付終了となる可能性が高く、早めに申し込む必要があります。
2021年の補正予算として、前回の倍以上の「375億円」が組み込まれています。
さらに、原価価格高騰により、補助金が一律で5万円増額となりました。
下記が、概要になります。
また、以下がプラグインハイブリッドの補助金になります。
自治体によっては、経産省の補助金とは別に補助を出しているところもありますので、申請の際は、住んでいる自治体のホームページを確認してみてください。
国からハリアーPHVの購入において、登録時まで予算が残っていれば補助金は最高で55万円出ます。
これはかなり嬉しいですよね。
ですので、補助金を考慮するとハイブリッドモデルの金額に近づくので、PHVモデルも選択肢としてはありではないでしょうか。
まとめ
出典:ハリアーホームページ
今回はハリアーの一部改良について、その内容や価格、PHVモデルについて紹介しました。
トヨタは近年PHVに力を入れており、ハリアーはプリウス、RAV4に続く3車種目になります。
価格としてはかなり高額ですが、補助金を考慮すると、「ハリアーPHV」の選択もありではないでしょうか。
ガソリン車、ハイブリッド車、PHVで走行性も変わってきますので、価格だけでなくそのあたりも踏まえて検討してみましょう。