現行RAV4が2019年に発売され、約3年が経ちました。
RAV4のハブリッドモデルが出た時はみなさん衝撃だったと思います。
「SUVでこの燃費?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
あれから時は流れ、ハリアーやカローラクロスなど多くのSUVでハイブリッドモデルが出ました。
今回は、発売から3年経ったRAV4ハイブリッドモデルの実燃費をライバルと比較しながら見ていきたいと思います。
また、RAV4を購入予定の方は「【RAV4の目標値引き額は60万円!】RAV4の値引き相場と交渉術を徹底解説!」の記事も参考にしてください。
RAV4のハイブリッドシステムと特徴
出典:RAV4ホームページ
RAV4には、ハイブリッドシステムとして、「2.5Lダイナミックフォースエンジン」とモーターを組み合わせたパワーユニットが搭載されています。
小型・軽量・効率化されたシステムで、動力性能は高く、燃費が従来に比べて良くなっているのが特徴です。
さらに走破性と安定性を実現する4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリング4WD」も特徴のひとつです。
路面状況や走行状況に応じ、前後輪のトルク配分を100:0〜20:80まで連続的に可変させることが可能です。
発進時や悪路走行時は自動で4WDに切り替わり、駆動力や走行安定性を高める一方で、通常走行時や減速時は2WDで走行し、燃費を向上させます。
RAV4ハイブリッドのカタログ燃費
出典:RAV4ホームページ
RAV4ハイブリッド車のカタログ燃費を見ていきます。
また、ガソリン車のカタログ燃費も確認し、それぞれを比較していきます。
RAV4ハイブリッド車のカタログ燃費
以下がRAV4ハイブリッド車のカタログ燃費になります。
2018年のモデルチェンジ当初は「Adventure」のハイブリッド車はありませんでしたが、2021年の12月に一部改良により、「Adventure」のハイブリッド車が追加されました。
どのグレードも20km/L以上で、2WDは4WDに比べて少し燃費が良いです。
それぞれのグレードで若干のばらつきはありますが、このクラスのSUVで燃費が20km/L以上あるのは素晴らしいです。
RAV4が出る以前のSUVは12~13km/L程度で、高速を走ってやっと15km/L以上になるくらいの燃費でした。
ここまでの燃費をSUVで実現できたのは本当に驚きです。
燃費の良いその他のSUVについては「【2023年版:SUVの燃費ランキングTOP15】低燃費なSUVを実燃費で紹介」の記事で紹介しています。
RAV4ガソリン車のカタログ燃費
また、以下がRAV4ガソリン車の燃費になります。
ガソリン車のカタログ燃費は約15km/で、今までのSUVとあまり変わらない数値になっています。
ハイブリッド車とガソリン車を比較すると、ハイブリッド車の方が5km/L程度良くなっています。
RAV4ハイブリッドの実燃費
出典:RAV4ホームページ
それではここからはRAV4ハイブリッド車の実燃費を見ていきます。
今回は「e燃費」さんのデータをもとに確認していきます。
まず、実燃費を分布図で見ると下記のようになっています。
出典:e燃費
17km/Lが最も多く、次いで15~17km/Lが多くなっています。
14~19km/L辺りが平均的な数値で、中には平均燃費が24km/Lの方もいれば、8km/Lの方もいました。
また、最新の投稿では、下記のような数値の投稿がありました。
出典:e燃費
最近の投稿では、一番悪い数値で16.04km/L、一番良い数値で20.97km/Lとなっています。
いずれもガソリン車のカタログ燃費は超えています。
カタログ燃費が約20km/Lに対し、実燃費は3km/L程度落ちると考えてよいでしょう。
また、X(旧:Twitter)の情報では20km/L以上もたくさんありました。
https://twitter.com/gasorin_gatarin/status/1498267305393876996 https://twitter.com/RARA_RAV4/status/1527278775288799234RAV4なんだかんだ燃費良き良き pic.twitter.com/nkcP8q5PwC
— ちゃんある (@rav4649) May 28, 2021
いずれも20km/L以上を記録しており、とても乗り方が上手ですね。
実燃費は乗り方によって大きく変わってきますので、20km/L以上の方もいれば、16km/L程度の方もいます。
また参考に、ガソリン車の実燃費は12.25km/Lでした。
出典:e燃費
こちらは他のSUVと比べて平均的な数値で、良くも悪くもないといった感じです。
カタログ燃費同様、ハイブリッド車とガソリン車の燃費差は5km/L程度です。
RAV4ハイブリッドの年間ガソリン代
RAV4ハイブリッド車の年間のガソリン代をざっくりシミュレーションしていきます。
走行距離によってガソリン代は異なるため、かなりの個人差があります。
走行距離8,000km、10,000km、12,000kmで算出していくので、自身の状況に近いものを参考にしてみてください。
カタログ燃費でも算出できますが、今回はより現実的な実燃費で算出していきます。
ガソリン代の計算方法は下記のようになります。
RAV4ハイブリッド車のガソリン代
RAV4ハイブリッド車の実燃費17.34km/L。
また、2022年6月時点での全国平均レギュラーガソリン価格「1リットルあたり165円」で算出します。
ガソリン価格は産油国の情勢で変動しますが、年間を通じて同じ価格とします。
では、3パターンの走行距離別にガソリン代を計算します。
- 走行距離8,000kmの場合:年間76,124円
- 走行距離10,000kmの場合:年間95,155円
- 走行距離12,000kmの場合:年間114,186円
車を乗る頻度によって変わってきますが、年間約10万円前後となります。
SUVで年間のガソリン代を約10万円に抑えられるのはかなりお得感があります。
今は特にガソリン価格が高騰しているのでそれなりのガソリン代がかかりますが、もう少し経ってガソリン価格が落ち着いてくるとさらにガソリン代を抑えることができます。
RAV4ガソリン車のガソリン代
ハイブリッド車と同様、3パターンの走行距離別にガソリン代を計算します。
ガソリン車の実燃費を12.25km/Lとします。
- 走行距離8,000kmの場合:年間107,755円
- 走行距離10,000kmの場合:年間134,693円
- 走行距離12,000kmの場合:年間161,632円
ガソリン車の場合は年間約10~15万円でした。
ハイブリッド車はガソリン車と比べると年間約3~5万円ほど安く済みます。
1年間で見るとそこまで違いはありませんが、2年、3年と経っていくとその差はかなりのものになります。
また、ハイブリッド車の場合、1回の給油金額がガソリン車よりも少なくて済むので、燃費をそこまで気にする必要もなく、日々のストレスも感じにくいです。
RAV4ハイブリッドはライバル車と比べて燃費は良い?
出典:ハリアーホームページ
ここからはライバル車と燃費比較をしていきます。
今回はライバル車である下記の車と比較します。
- トヨタ:ハリアー
- マツダ:CX-5
- スバル:フォレスター
- 日産:X-TRAIL
比較はカタログ燃費で行います。
また、マツダのCX-5はハイブリッド車がありませんので、今回はディーゼル(軽油)で比較していきます。
また駆動がAWDの車種もありますが、今回は「4WD」と記載しております。
RAV4はトヨタ:ハリアーに次いで2番目でした。
ボディサイズが一回り大きいハリアーより燃費性能が悪いのは少しショックですよね。
これはRAV4よりハリアーの方がモデルチェンジが最近なのでその分、燃費性能技術が向上し、燃費向上に繋がっています。
また、RAV4はマツダのCX-5より燃費はいいですが、CX-5は軽油ですので、ガソリン代としてはRAV4とCX-5は同じくらいかもしれません。
簡単に計算してみます。
RAV4(2WD)の燃料費は、10,000÷21.4×165=77,102円
CX-5(2WD)の燃料費は、10,000÷19.5×145=74,385円
マツダ:CX-5の方が安くなりました。
燃費だけを見ればマツダ:CX-5はRAV4やハリアーに対し良くはないですが、燃料費でみるとこの3車種は同じくらいです。
ただ、この費用はカタログ燃費で算出しておりますので、実燃費ではないので注意してください。
また、RAV4の年間維持費について下記の記事にありますので、ぜひ参考にしてみてください。
→【RAV4の維持費は年間28万円!】車検・保険など必要な費用を徹底解説!
まとめ
出典:RAV4ホームページ
- RAV4ハイブリッド車の実燃費は17.34km/L
- ガソリン車より5km/L程度燃費が良い
- ライバル車の中では、ハリアーと同等の燃費性能
今回はRAV4ハイブリッド車の燃費性能や実燃費についてみてきました。
ライバル車の中では、ハリアーと同等の燃費性能を持っています。
また、RAV4はハイブリッド車の方が燃費は良いですが、車両価格からするとガソリン車の比べてかなり高額になります。
ただし、日常生活でのガソリン代は抑えられます。
RAV4の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくだい。