フォレスターと言えばスバルの予防安全の「アイサイト」を備えています。
「アイサイト」はスバルの先進技術で安全性能を指すことはご存知の方も多いと思いますが、具体的にどのような機能があるか知らない方もいるのではないでしょうか。
スバルの「アイサイト」は他メーカーに劣らぬ、非常に安全性が高い便利な機能です。
今回はそんなフォレスターのアイサイトについて他メーカーと比較しながら紹介していきます。フォレスターを購入検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
またフォレスターのリセールバリューについては「【フォレスターのリセールバリューは高い!】残価率や購入・売却ポイントを紹介」の記事を参考にしてください。
フォレスターのアイサイトとは!?
出典:フォレスターホームページ
現行フォレスターは全グレードにスバルの予防安全「アイサイト コアテクノロジー」が標準装備されており、「サポカーSワイド」の認定を受けています。
一番グレードが高く、安全装置が多くある車。具体的には下記の機能を搭載。
・自動ブレーキ
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置
・車線逸脱警報
・先進ライト
アイサイトはステレオカメラで障害物を認識
アイサイトは人の目のように距離を測るステレオカメラを搭載し、障害物などを認識するシステムです。車や歩行者、車線などの識別やブレーキランプの認識が可能です。
このステレオカメラにさまざまなセンサーを組み合わせて車両の周囲の状況を把握し、車を適切に制御し高度な運転支援を実現しています。
フォレスターは新世代アイサイトを搭載
フォレスターは2021年8月のマイナーチェンジで「新世代アイサイト」が搭載されました。
「新世代アイサイト」はステレオカメラの広角化、改良し性能を高めたソフトウェアによる幅広いシーンでサポートし、さらなる高い次元での安全性を確保しています。
フォレスターの安全性能を解説
出典:フォレスターホームページ
ここからは、フォレスターの全グレードに搭載されている「アイサイト コアテクノロジー」に含まれる先進安全技術を見ていきます。
機能は以下の7つです。
- プリクラッシュブレーキ
- 後退時ブレーキアシスト
- AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御
- 車線逸脱抑制
- 全車速追従機能付きクルーズコントロール
- ツーリングアシスト
- 警報&お知らせ機能
それぞれ詳しく見ていきます。
プリクラッシュブレーキ
車両や歩行者を検知し、危険を判断してブレーキを制御、衝突回避や被害軽減を測る機能です。2021年8月のマイナーチェンジで交差点での衝突回避・被害軽減をサポートする機能が追加されました。
また上級グレード「Advance」と「SPORT」では、プリクラッシュブレーキの作動だけでは衝突不可避の場合に回避スペースへステアリングする「緊急プリクラッシュステアリング」も標準装備されています。
後ほど詳しく解説します。
後退時ブレーキアシスト
後退時にセンサーで後方の障害物を検知し、衝突の可能性がある場合は警報表示と警報音でドライバーに危険を知らせます。
さらに危ない場合は自動でブレーキ制御を行い、衝突回避もしくは衝突被害の軽減サポートします。
AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御
障害物を認識している状態でアクセルを必要以上に踏み込むとエンジン出力やハイブリッドシステムの出力を制限して急発進や急加速を防止します。
前方だけでなく後方にも対応しています。また後退時に必要以上加速することがないよう制限速度が設定できる「後退速度リミッター」を搭載しています。
車線逸脱抑制
ステレオカメラが車線を認識し、車線を逸脱する可能性がある場合は警報音とディスプレイ表示でドライバーに知らせます。またステアリング操作をアシストして車線からはみ出さないようサポートします。
約60km/h以上の走行中に作動します。
全車速追従機能付きクルーズコントロール
0~120km/hまでの車速域で安全な車間距離を確保しながら先行車に追従走行したり、セットした定速で走行するシステムです。
全車速追従機能付きなので渋滞にも対応し、高速道路でのドライバーの疲労を軽減します。
ツーリングアシスト
車線逸脱抑制の機能と全車速追従機能付きクルーズコントロールの機能を利用して、高速道路などにおいてアクセル・ブレーキ操作とステアリング操作を総合的に制御します。
これによりドライバーの疲労やストレスが大幅に軽減されます。
この機能は0~120km/hの速度域でアシストします。
警報&お知らせ機能
約60km/h以上で走行時に車がふらついたり、約40km/h以上で走行時に車線を逸脱しそうになるとディスプレイ表示と警告音でドライバーに注意喚起します。
また停止したまま先行車が約3m以上進んでも自車が発進しない場合にもディスプレイ表示と警告音でドライバーに知らせます。
フォレスター:アイサイトセイフティプラスの運転支援(上級グレードに搭載)
出典:フォレスターホームページ
「Advance」、「SPORT」では、上記の安全性能に加えて「アイサイトセイフティプラス(運転支援)」が標準装備されます。
緊急時プリクラッシュステアリング
プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避ができない場合に回避スペースにステアリング制御し、衝突回避するサポートです。
車が自動で避けるイメージです。
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
ドライバーの死角になりやすい後側方をセンサーによってモニタリングします。
衝突の危険がある範囲に車両が接近するとドアミラーの内側のLEDを点灯させ、安全な車線変更や駐車場などからの後退をサポートします。
エマージェンシーレーンキープアシスト
後側方に接近車両があるにもかかわらず車線変更を行おうとした場合、または車線から逸脱しそうな場合は注意喚起するとともにステアリング制御し、車線変更時の衝突防止をサポートします。
約60km/h以上で高速道路などを走行している際に作動します。
アレイ式アダプティブドライビングビーム
ステレオカメラで先行車や対向車を認識し、LEDヘッドランプを部分的に遮光する機能です。そのほかの部分はハイビームのままなので、夜間の視認性をしっかりと確保します。
フォレスターはアレイ式を採用しているため、緻密な照射範囲の調整が可能です。
なおアイサイトセイフティプラス(運転支援)は「Touring」と「X-BREAK」にもオプションで追加できます。
アイサイトセイフティプラス運転支援の価格
アイサイトセイフティプラスの価格は「ドライバーモニタリングシステム&運転席シート自動後退機能」とセットで88,000円です。
フォレスターのおすすめグレードについては「【フォレスターのおすすめグレードは「Touring」と「Advance」!】グレード別特徴を紹介」の記事で紹介しています。
フォレスター:アイサイトセイフティプラスの視界拡張(オプション設定)
出典:フォレスターホームページ
全グレードオプションで「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」があります。視界拡張の内容は以下の3つです。
- フロントビューモニター
- サイドビューモニター
- スマートリヤビューミラー
それぞれ詳しく見ていきます。
フロントビューモニター
自車の前方確認ができ、見通しの悪い交差点や駐車・発進時などの前方確認をサポートします。
カメラはフロントグリルに装着されており、映像をマルチファンクションディスプレイに表示します。都会の入り組んだ路地などで重宝します。
サイドビューモニター
助手席側前方の様子が確認でき、道路端への幅寄せや縦列駐車などをより安心して行うことができます。
助手席側ドアミラーに装着されており、マルチファンクションディスプレイに表示します。
スマートリヤビューミラー
乗員や荷物で後方視界が遮られる時や悪天候などで後方が見えにくい場合でも、安全な後方確認をサポートします。
リヤゲートガラスにカメラが取り付けらており、ルームミラーに表示します。大人数を乗せることがある方にはおすすめです。
近年では多くの車に搭載されています。
アイサイトセイフティプラス視界拡張の価格
フォレスターのアイサイトセイフティプラス:視界拡張は66,000円でオプション追加できます。
またフォレスターのおすすめオプションについては「【フォレスターのオプションはこれだ!】おすすめオプションを紹介/後付けもあり」の記事を参考にしてください。
フォレスターのアイサイトを他メーカーと比較
出典:RAV4ホームページ
フォレスターのアイサイトを他メーカーの安全性能と比較していきます。
スバルの安全機能は非常に優れています。
衝突軽減ブレーキ
衝突ブレーキについて各メーカーの性能です。
メーカー | 衝突軽減 | 対歩行者 | 対自転車 | 備考 |
スバル アイサイト |
速度差60km/h |
◯ | ◯ | |
トヨタ セーフティセンス |
10~80km/h | 40km/h | ◯ | 夜間可 自動二輪車は昼のみ |
日産 プロパイロット |
◯ | ◯ | 明記なし | |
ホンダ センシング |
50km/h | ◯ | ◯ |
この表を見ると衝突軽減ブレーキは他社よりも優れています。全体としてはトヨタ車が性能はやや弱い感じです。
運転支援
ACC(オートクルーズコントロール)やレーンキープアシストなどの装備です。
メーカー | ACC |
レーンキープ |
ヘッドライト |
備考 |
スバル アイサイト |
0~100km/h | 速度60km/h以上 | 約30km/h以上 | |
トヨタ セーフティセンス |
0~100km/h | 車線幅:3m以上 速度50km/h以上 |
約30km/h以上 | |
日産 プロパイロット |
30~100km/h | 30~100km/h | 約25km/h以上 | |
ホンダ センシング |
30~100km/h | 65~100km/h | – |
こちらもスバルは他社に劣らぬ性能を持っています。
まとめ
出典:フォレスターホームページ
- フォレスターは「新世代アイサイト」を搭載
- 「アイサイト コアテクノロジー」は全車標準装備
- フォレスターは全車が「サポカーSワイド」の認定を受けている
今回はスバル:フォレスターの安全性能:アイサイトについて見てきました。
スバルは元々「安全性能」に力を入れているだけあって、安全に関する性能は非常に高いです。
より安全性能を求める場合は、ぜひフォレスターを検討してみてください。