SUVの力強さと上質さを兼ね備えたマツダCX-60。「この車で車中泊ってできるの?」と気になっている人、けっこう多いはずです。
結論から言うと、CX-60での車中泊は可能です。
ただし、ちょっとした工夫と準備が必要。この記事では、実際にCX-60で車中泊をしてみた体験をもとに、寝心地・レイアウト・おすすめの便利グッズまでリアルな情報をまとめました。
これからCX-60で車中泊をしてみたい方に向けて、「どれくらい快適なのか?」「どんな準備がいるのか?」をわかりやすく紹介します。
初めてでも無理なく楽しめるヒントがきっと見つかるはずです。
また、CX-60を購入予定の方は「【CX-60の値引き限界は25万円!】値引き相場は渋い/値引きのコツを紹介」の記事も参考にしてください。
CX60って車中泊に向いてるの?基本スペックと特徴
出典:CX-60ホームページ
マツダCX-60は、力強い走りと高級感あるインテリアで人気のSUVですが、果たして車中泊に向いているのか
——結論から言えば、「工夫すれば十分使えるが、完璧にフラットにはならない」タイプの車です。
荷室サイズと車内空間の特徴
CX-60のラゲッジ容量は570L(VDA方式)と、同クラスのSUVの中でも広め。後部座席を倒せば最大で約1,700mm程度の奥行きが確保できます。
大人1人が余裕を持って横になれるスペースは確保できるため、ソロ車中泊には特に向いています。
また、横幅も1,000mm以上あるため、マットや寝袋を敷いて寝るだけなら問題なし。
ただし身長が180cmを超える人は斜めに寝るなどの工夫が必要です。
荷室の他車比較は「【CX-60の荷室サイズは大きい!?】ゴルフバックは4つ積める/荷室をライバル車と比較」で紹介しています。
後部座席の倒し方とフルフラット性
CX-60の後部座席は6:4の分割可倒式。レバー1つでシートを倒せますが、完全なフルフラットにはなりません。
倒した部分とラゲッジフロアに段差ができるため、マットやコンパネで床をならす工夫が求められます。
段差対策をすれば、足を伸ばして寝ることも可能です。
市販の車中泊マットやウレタンマットを使うと、寝心地がぐっと改善されます。
車中泊に適したポイントと課題点
【メリット】
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荷室が広く、ソロやペアでの車中泊に十分なスペース
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荷室床が低めで荷物の出し入れがしやすい
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エンジン音が静かで夜間の快適性が高い
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天井が高めで圧迫感が少ない
【デメリット】
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フルフラットではないため段差対策が必要
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窓が大きく、目隠しや断熱対策が必須
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コンパクトSUVほどではないが、燃費に注意
CX-60は「完璧に車中泊向け」とは言えませんが、ちょっとした工夫で快適に泊まれるSUVです。
特に、「日帰りキャンプや1泊旅を気軽に楽しみたい」という人には、ちょうどいいバランスの車と言えるでしょう。
CX-60のボディサイズの詳細は「【CX-60のボディサイズは!?】ライバル車と比較しながら紹介!」を参照ください。
実際にCX60で車中泊してみた!寝心地とレイアウト実例
出典:CX-60ホームページ
CX-60で実際に車中泊をしてみると、工夫次第で快適に過ごせる空間がしっかり作れることがわかります。
ここでは、よく使われるレイアウト例や寝心地、気をつけたいポイントを紹介します。
レイアウト例①:後部座席フラット+マットレスで王道スタイル
もっともオーソドックスなのが、後部座席を倒してマットレスを敷くスタイル。段差があるため、そのままだと背中が痛くなります。
おすすめは、以下の3点セット:
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段差を埋める折りたたみコンパネ or 発泡スチロールブロック
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10cm以上の厚みがある車中泊用マットレス
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頭上と足元に収納ボックスを置いて水平を確保
これで完全フルフラットに近い就寝スペースが完成します。
ソロでもデュオでも使える汎用性の高いレイアウトです。
レイアウト例②:片側収納+ソロ就寝で空間効率重視
ソロ車中泊なら、片側だけを就寝スペースにして、もう片側を荷物置き場にするスタイルもおすすめ。
クーラーボックスや折りたたみテーブルなどのギアを片側にまとめれば、寝る・使うの動線がスムーズになります。
寝床部分には厚めのマットレスかエアマットを敷けばOK。
空いたスペースに簡易トイレや着替え、ポータブル電源なども収まるので、長時間の滞在にも対応可能です。
寝心地は?季節によって大きく変わる
寝心地は、「段差対策できてるか」「断熱できてるか」によって大きく変わります。
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春秋:一番快適。窓を少し開けて換気すれば熟睡できる。
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夏:窓全閉だと暑すぎ。サンシェード+網戸+ポータブルファンで対策必須。
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冬:フロアからの冷え込み対策がカギ。断熱マット+封筒型寝袋があると◎。
特に冬場は床下からの冷気が強いため、床断熱マット+厚手の寝袋はマスト。
夏はサンシェード+USBファン+保冷剤で乗り切れます。
CX-60での車中泊は、少し準備すれば快適な寝床を作れます。
キャンプ場や道の駅で一晩過ごすだけなら、十分にリラックスできる空間を確保可能です。
CX60車中泊におすすめの便利グッズ・アイテム10選
出典:CX-60ホームページ
CX-60で快適な車中泊を実現するには、車内空間の段差・温度・目隠し対策がカギ。
ここでは、実際に使って便利だった・評判の良いグッズを厳選して紹介します。
1. 車中泊マット(10cm厚)
段差解消の必須アイテム。後部座席の背もたれとの段差を吸収し、背中の違和感を防ぐ。エアマットよりクッション性が安定しておすすめ。
2. 折りたたみコンパネ or 段差調整ボード
シートを倒したときにできる段差をしっかりフラットにするための補助材。100均の発泡スチロールブロックやDIYでも代用可能。
3. サンシェード・カーテン(遮光・断熱)
目隠し&断熱のW効果。フロント・サイド・リアすべてに完全遮光タイプを装着すれば、プライバシー確保&夏の熱気も軽減できる。
4. 寝袋(季節別)
封筒型は動きやすく、冬場はマミー型の保温性が◎。CX-60なら荷室に余裕があるため、少しかさばっても快適性重視がおすすめ。
5. USB扇風機(夏対策)
夏の必需品。モバイルバッテリー対応で、夜間も静かに涼しく過ごせる。クリップ付きで天井や座席に固定できるタイプが便利。
6. ポータブル電源
スマホ・ライト・扇風機・電気毛布などを稼働させるための電力源。最低でも300Wh以上のモデルがあると安心。
7. LEDランタン or 調光ライト
天井ライトだけでは暗すぎる&バッテリーが心配。吊り下げ・置き型両用のLEDライトが使いやすい。
8. 折りたたみテーブル&チェア
車内外どちらでも使えるミニテーブルとチェアは、食事や作業を車外で済ませたいときに超便利。収納性も重視。
9. クーラーボックス or 車載冷蔵庫
長距離旅や夏場にあると嬉しいアイテム。ポータブル冷蔵庫を使う場合は電源容量に注意。
10. フロアマット+断熱材(冬用)
冷気が床から上がってくるため、床に銀マットや断熱素材を敷くだけで快適さが大幅アップ。
実際に使ってわかったこと
高価なグッズよりも、「段差をなくす・温度を保つ・目隠しをする」という3点をしっかり抑えることが、快適な車中泊への近道。
特にマットとサンシェードは最優先で準備したいアイテムです。
またCX-60のおすすめオプションは「【CX-60のおすすめオプションはこれだ!】人気オプションを紹介/迷ったら予算を考慮」の記事を参考にしてください。
注意点とデメリット|CX60で車中泊する前に知っておきたいこと
CX-60での車中泊は快適に楽しめる一方で、あらかじめ知っておくべき弱点や注意点もいくつかあります。
事前に対策しておくことで、トラブルを回避し、より快適に過ごせます。
段差・傾斜問題とその対処法
CX-60は完全なフルフラット構造ではないため、後部座席を倒しても段差や傾斜が残ります。
そのまま寝ると背中や腰に負担がかかり、翌朝体がバキバキに。
対処法:
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段差を埋めるマットや木材(DIYでもOK)を事前に準備
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厚みのある車中泊マットでクッション性を確保
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水平器アプリで設置場所の地面の傾きをチェック
換気と温度管理は必須
CX-60は高い断熱性を備えていますが、窓を完全に閉めた状態では空気がこもりがち。
特に夏場は熱中症リスクがあり、冬場は結露や冷え込みが起きやすいです。
対処法:
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サンシェード+網戸で安全に換気
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USB扇風機やポータブルヒーターで空調管理
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窓の一部を開けておける「換気ストッパー」も便利
プライバシーと防犯意識
CX-60は窓が大きく、開放感がある反面、外からの視線が入りやすいのがネック。
目隠し対策を怠ると、寝ている間に不安を感じることも。
対処法:
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サイド・リアウィンドウには完全遮光タイプのサンシェードを
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駐車場所は人目のある安全な場所を選ぶ(道の駅やRVパークなど)
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車外から見える場所に貴重品を置かない
車内での火気・飲食の取り扱い
CX-60の車内で調理をするのは基本NG。においや湿気がこもり、車内を傷める原因にもなります。
湯沸かしや簡単な食事は車外で行うのがベストです。
対処法:
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車外にサイドオーニングやタープを張る
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コンロ使用は換気の取れる屋外で
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車内では水分をこぼさないよう密閉容器を使う
燃費とアイドリング管理
エンジンをかけっぱなしで空調を使うと、燃料消費だけでなく周囲への騒音トラブルの元にもなります。特に夜間の道の駅では要注意。
対処法:
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エンジン停止で過ごせる環境づくり(断熱、電源、寝具)
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ポータブル電源を活用して電力を自給
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騒音マナーを守って気持ちよく利用
CX-60は車中泊に十分対応できる車ですが、**「段差・温度・目隠し・マナー」**の4点を意識することで、より安全で快適な車中泊が可能になります。
CX60での車中泊におすすめのスポット3選
CX-60のようなSUVは走行性能が高く、都市部から自然エリアまで自由に移動できるのが魅力です。
とはいえ、「どこで車中泊すれば安全で快適なのか?」は気になるポイント。
ここでは、実際に使いやすく、初心者にもおすすめできるスポットを3つ紹介します。
① 道の駅(全国各地)
安心度:★★★★★
利便性:★★★★★
全国各地にある道の駅は車中泊の定番スポット。
トイレが24時間使え、自販機や売店、温泉併設の場所も多く、初めての車中泊にもピッタリ。CX-60のような車格でも駐車しやすい広さも魅力です。
おすすめポイント:
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高速を降りずにアクセス可能
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地元食材の販売や食堂で旅の楽しみも増える
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夜間も人通りがあり安心
注意点:
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エンジンのアイドリングはNG(マナー違反)
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長期滞在やキャンプ的利用は禁止の場所もあるので事前チェック必須
② RVパーク(全国対応、電源あり)
安心度:★★★★★
快適度:★★★★★
RVパークは車中泊のために整備された有料スペース。
電源や水道、ごみ処理、Wi-Fi完備など、キャンプ場よりもシンプルで快適。CX-60のようなSUVでもストレスなく停められ、静かに一夜を過ごせます。
おすすめポイント:
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ほとんどの施設で電源が使える
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予約制の場所が多く、混雑を避けられる
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温泉やレジャー施設が併設されていることも
注意点:
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利用料金が発生(1泊1,500円〜3,000円程度)
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要事前予約の場所が多い
③ 高規格キャンプ場のオートサイト
開放感:★★★★★
自由度:★★★★☆
「自然の中でしっかり車中泊を楽しみたい」なら、高規格なキャンプ場のオートサイトもおすすめ。
トイレ・炊事場・シャワー・電源などが整備されていて、CX-60での“アウトドア車中泊”が満喫できます。
おすすめポイント:
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テント不要でキャンプ気分が味わえる
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焚き火や調理もOK(※場内ルール要確認)
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大型車OKの広い区画が多い
注意点:
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施設によっては車中泊NGの場合もあるので事前確認を
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繁忙期は予約が取りづらい
番外編:車中泊アプリやマップで探すのも便利
最近は「Carstay」や「車中泊マップ」などの専用アプリを使えば、車中泊可能な場所が地図で探せて便利。
特にCX-60のような中〜大型SUVでは、スペースの広さと静けさが重要なので、レビューを参考に選ぶと失敗が少ないです。
車中泊は「どこで泊まるか」で快適度が大きく変わります。
初心者ならまずは道の駅やRVパークで慣れ、慣れてきたらキャンプ場や自由泊スポットへ広げていくのがおすすめです。
CX-60で車中泊をする際の注意点
車中泊の際は下記の2点について注意が必要です。
- 車中泊時はエンジンを切る
- 防犯対策は必須
それぞれ詳しく見ていきます。
車中泊時はエンジンを切る
上記はCX-60以外の車に共通することですが、車中泊時は必ずエンジンを切るようにしてください。エンジンを付けたまま過ごしていると、マフラーに泥や雪が積もってしまう可能性があります。
そうなると車内に一酸化炭素が蔓延し、命を落とす危険性があります。ですので、車中泊をする前は必ずエンジンを切ったかチェックするようにしましょう。
防犯対策は必須
とくに一般的な駐車場や河川敷近くなんかで過ごす際は、通行人が多いため、プライバシーカットが必要です。
上記で紹介したシェードはそこまで高価なものではないので、車中泊をする方は必ず用意しましょう。
自分の身は自分で守ることが大切です。
まとめ|CX60での車中泊は、工夫次第で快適に楽しめる
出典:CX-60ホームページ
マツダCX-60は、高級感と走行性能を兼ね備えたSUV。
そんなCX-60でも、工夫と準備をすれば快適な車中泊が十分可能です。
記事内で紹介したように、
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完全なフルフラットにはならないが、マットや段差対策で快適な就寝スペースを確保できる
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サンシェードやUSBファンなど、快適に過ごすための便利グッズは必須
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道の駅やRVパークを活用すれば、安心・安全にCX-60での車中泊が楽しめる
といった点を押さえておけば、初心者でも安心して車中泊デビューが可能です。
「CX60で本当に車中泊できるの?」という疑問は、もうクリアになったはず。
あとは実際に、自分なりの快適な空間を作って、旅を楽しむだけです。
週末のちょっとしたお出かけでも、長距離のロングドライブでも、CX-60の広さと快適性はきっと心強い相棒になってくれます。
ぜひあなたも、CX-60で車中泊という新しい旅のスタイルに挑戦してみてください。