「燃費の良いSUVってあるの?」
「どのSUVが燃費良いの?」
「自身の愛車は燃費良い方なの?」
本記事はこんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。
SUVと聞いて、「燃費が悪い」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし近年、エンジンの進化に伴い、SUVの燃費は大きく向上しています。
中には25km/L以上の燃費性能を持つSUVもあります。
本記事では燃費が良いSUVをランキング形式で紹介していきます。
燃費性能が高いSUVを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
車の燃費とは!?
燃費とは「燃料消費率」の略です。
簡単に言うと「1リットルの燃料で、何km走行することができるか」を意味します。
例えば、
・「1リットルで10km走行できるSUV」は燃費が「10km/L」
・「1リットルで20km走行できるSUV」は燃費が「20km/L」
1リットルで走行できる距離が長ければ長いほど、「燃費が良いSUV」や「低燃費の車」と言います。
燃費は以下の式で計算することができます。
燃費(km/L)=走行した距離(km)÷入れたガソリンの量(L)
愛車の燃費もカンタンに計算できるので、一度確認してみてください。
燃費が良いSUVの特徴
同じ車であっても、運転する環境や運転する人によって異なりますが、一般的に燃費が良いSUVは以下のような特徴があります。
- 車体が小さい
- 総排気量が少ない
- ハイブリッド車
- クリーンディーゼル車
それぞれ詳しく見ていきます。
燃費が良い車の特徴①:車体が小さい
車体が小さいということは、それだけ車の重量が軽いです。
重量が重いものを動かすよりも、軽いものを動かす方が、消費するエネルギー(燃費)が少なくなります。
そのため車体が小さい車は、車体が大きい車と比べると、燃費が良い傾向にあります。
燃費が良い車の特徴②:総排気量が少ない
排気量の大きいSUVはその仕組み上ガソリンを多く消費します。
3,000ccを超えると、燃費は一般的に10km/L以下です。
また、排気量の大きくするためにはエンジンは大きくなり、その分、燃料をたくさん消費してしまいます。
したがって総排気量が少ないSUVは、多いSUVと比べると、燃費が良い傾向にあります。
燃費が良い車の特徴③:ハイブリッド車
燃費が良い車に採用されいているパワーユニットとして、最も知名度が高いのが「ハイブリッド」です。
ハイブリッドは「組み合わせ」という意味があります。
ハイブリッドはその意味の通りで、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせています。電気モーターを車の駆動に使用することで燃料消費を抑えることが可能です。
そのため同じ車種であっても、ガソリン車とハイブリッド車では、燃費が大きく異なります。
燃費が良い車の特徴④:クリーンディーゼル車
クリーンディーゼルも燃費の良いパワーユニットです。
昔のディーゼルエンジンは黒煙を撒きながら走るため、環境汚染が問題視されていましたが、クリーンディーゼルはこれらの問題を解決したエンジンです。
特にマツダ車や外車で多く取り扱われています。
またディーゼル車は使用する燃料が「軽油」のため、1リットルあたりの値段が安いのも1つの魅力です。
2024年版:SUVの燃費ランキングTOP15
以下が燃費の良いSUVランキングTOP15です。
順位 | メーカー | 車種 | 実燃費(km/L) |
1位 | ダイハツ | ロッキー | 25.34 |
2位 | トヨタ | ヤリスクロス | 23.98 |
3位 | トヨタ | ライズ | 23.52 |
4位 | トヨタ | C-HR | 22.37 |
5位 | ホンダ | ヴェゼル | 21.53 |
6位 | トヨタ | カローラクロス | 20.18 |
7位 | レクサス | UX | 19.56 |
8位 | マツダ | CX-3 | 18.39 |
9位 | マツダ | CX-30 | 17.76 |
10位 | トヨタ | ハリアー | 17.71 |
11位 | トヨタ | RAV4 | 17.56 |
12位 | マツダ | CX-60 | 17.15 |
13位 | レクサス | NX | 16.68 |
14位 | 日産 | キックス | 16.08 |
15位 | マツダ | CX-5 | 15.41 |
ほとんどトヨタ車が占めています。
トヨタはハイブリッドエンジンに力を入れているため、上位にランクインするSUVが多いです。
また、ランクインしているマツダ車は全てがディーゼルエンジンになります。
詳しくは次章で解説していきます。
燃費の良いSUVを紹介
ここからは、燃費が良いSUVにランクインした車種を詳しく紹介していきます。
気になるSUVがあれば、ぜひチェックしてみてください。
ダイハツ:ロッキー(ハイブリッド) 25.34km/L
出典:https://www.daihatsu.co.jp/top.htm
1位はダイハツのロッキーです。
ロッキーは2019年11月に発売開始したコンパクトSUVです。
ロッキーは5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、広い室内空間を確保しているのが特徴で、大柄な方が乗っても、ゆったりと過ごせる工夫が施されています。
価格 | 167.7〜234.7万円 |
カタログ燃費 | 17.4〜28.0km/L |
実燃費 | 25.34km/L |
トヨタ:ヤリスクロス(ハイブリッド) 23.98km/L
2位はトヨタのヤリスクロスです。
ヤリスクロスは、コンパクトカーのヤリスをベースとしつつ、都会的なデザインを取り入れたいクロスオーバーSUVとして、2020年にと登場しました。
コンパクトサイズなので、取り回しの良さが魅力の車です。
価格 | 189.6万円〜 |
カタログ燃費 | 17.4〜30.8km/L |
実燃費 | 23.98km/L |
トヨタ:ライズ(ハイブリッド) 23.52km/L
3位はトヨタのライズです。
ライズは1位のロッキーと兄弟者である、2019年11月に登場しました。
「アクティブ・ユーズフル・コンパクト」をコンセプトに開発されたコンパクトSUVであり、多彩な用途に応える機能を備えています。
SUVの販売台数ランキングに毎年上位にランクインする人気車種です。
価格 | 171.7万円〜 |
カタログ燃費 | 17.4〜28.0km/L |
実燃費 | 23.52km/L |
ライズの燃費について詳しくは「【トヨタ:ライズの実燃費は!?】ガソリン車とハイブリッド車に分けて解説」の記事で解説しています。
トヨタ:C-HR(ハイブリッド) 22.37km/L
4位はトヨタのC-HRです。
C-HRはコンパクトなクロスオーバーSUVとして、2016年にデビューしました。
SUVのハイブリッド車として初めて登場した車種です。
TNGAの考えに基づいて開発され、舗装路での操縦性に優れています。また、標準装備の他、スポーツタイプの「GRスポーツ」もあります。
価格 | 239.2万円〜 |
カタログ燃費 | 14.3〜25.8km/L |
実燃費 | 22.37km/L |
ホンダ:ヴェゼル(ハイブリッド) 21.53km/L
出典:https://www.honda.co.jp/?from=auto_header
5位はホンダのヴェゼルです。
フルモデルチェンジで、都会的でスタイリッシュなデザインに生まれ変わりました。
ヴェゼルは全長4400mm以下のコンパクトSUVの中で、車内が最も広く、特に後席には十分なゆとりが確保されています。
価格 | 227.9万円〜 |
カタログ燃費 | 15.6〜25.0km/L |
実燃費 | 21.53km/L |
トヨタ:カローラクロス(ハイブリッド) 20.18km/L
6位はトヨタのカローラクロスです。
カローラクロスはカローラシリーズ初のSUVとして、2021年9月に発売されました。
C-HRとRAV4の中間のサイズ感です。
「新空間・新感覚カローラ」をコンセプトに、SUVならではの広い室内空間や、高い実用性に加え、力強い走りと、低燃費を両立しています。
価格 | 199.9万円 |
カタログ燃費 | 14.4〜26.2km/L |
実燃費 | 20.18km/L |
カローラクロスの燃費について詳しくは「【カローラクロスの実燃費は!?】燃費性能や実燃費、ライバルSUVとの燃費比較」の記事で解説しています。
レクサス:UX(ハイブリッド) 19.56km/L
7位はレクサスのUXです。
現行モデルのUXは2018年に登場しました。レクサスのSUVで最も燃費が良い車種です。
洗練されたスタイリングを特徴とするコンパクトクロスオーバーSUVです。
スポーティなスタイリングに見合った走行性能が魅力です。
価格 | 400.3万円〜 |
カタログ燃費 | 16.4〜22.8km/L |
実燃費 | 19.56km/L |
マツダ:CX-3(ディーゼル) 18.39km/L
8位はマツダのCX-3です。
スタリッシュなクロスオーバーSUVとして、2015年にデビューしました。
マツダのSUVで最も燃費が良い車種です。
コンパクトSUVだが、ミドルサイズに匹敵する機能や上質感があり、シャープな操縦性やパワフルな動力性能が魅力の車です。
価格 | 192.5万円〜 |
カタログ燃費 | 15.7〜23.2km/L |
実燃費 | 18.39km/L |
マツダ:CX-30(ディーゼル) 17.76km/L
9位はマツダのCX-30です。
CX-30は2015年2月にデビューしました。
CX-3より少し燃費は悪いですが、ほとんど変わらないほどの低燃費を実現しています。
スポーティな見た目から想像される通り、走りの良さに定評があります。パワフルな特性を発揮するエンジンや軽快なハンドリングが魅力です。
価格 | 245.8万円〜 |
カタログ燃費 | 14.8〜19.5km/L |
実燃費 | 17.76km/L |
トヨタ:ハリアー(ハイブリッド) 17.71km/L
10位はトヨタのハリアーです。
日本のSUVブームの起こしたハリアーは、2020年6月にフルモデルチェンジしました。
フルモデルチェンジによって燃費性能が大きく向上しました。
クロスオーバーSUVとしては、乗り心地も車内の静寂性もハイレベルで、非常に人気のあるSUVです。
価格 | 312.8万円〜 |
カタログ燃費 | 14.7〜22.3km/L |
実燃費 | 17.71km/L |
ハリアーの燃費について詳しくは「【ハリアーの実燃費はかなり良い!】」の記事で解説しています。
トヨタ:RAV4(ハイブリッド) 17.56km/L
11位はトヨタのRAV4です。
RAV4は2019年4月にフルモデルチェンジし、月間平均販売台数が4,000台を超える人気車種です。
カローラクロスとハリアーの中間のサイズで、ハリアー同等の燃費性能です。
またRAV4は高い居住性や積載性能を保ちつつ、ライバルSUVのハリアーにはないオフロード志向のタフなスタイリングが特徴です。
価格 | 293.8万円〜 |
カタログ燃費 | 15.2〜21.4km/L |
実燃費 | 17.56km/L |
RAV4の燃費について詳しくは「【RAV4の実燃費は悪い!?】」の記事で解説しています。
マツダ:CX-60(ディーゼルハイブリッド) 17.15km/L
12位はマツダのCX-60です。
CX-60は2022年に発売されたマツダのクロスオーバーSUVです。
CX-5より一回り大きい迫力のあるSUVです。
マツダ初のディーゼルハイブリッドのエンジンが搭載されています。また3.3Lのディーゼルエンジンは今までのマツダにないパワフルなエンジンとなっています。
価格 | 299.2万円〜 |
カタログ燃費 | 13.0〜19.8km/L |
実燃費 | 17.15km/L |
CX-60の燃費について詳しくは「【CX-60の実燃費は良い!?】CX-5と燃費を徹底比較!」の記事で解説しています。
レクサス:NX(ハイブリッド) 16.68km/L
13位はレクサスのNXです。
NXは2021年10月にフルモデルチェンジしました。
ミドルサイズSUVも関わらず、16km/L以上の燃費性能を実現しています。
「プレミアム・アーバン・スポーツギア」をコンセプトに開発され、若年層を中心に全世界で好評な販売を記録しています。
価格 | 455.0万円〜 |
カタログ燃費 | 11.7〜22.2km/L |
実燃費 | 16.68km/L |
日産:キックス(ハイブリッド) 16.08km/L
14位は日産のキックスです。
キックスは2020年にデビューしたコンパクトSUVです。
日産のSUVの中で最も燃費の良い車種です。
1.2Lの小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行をする「eパワー」を採用した初のSUVです。
北米をはじめとして、日本だけでなく、海外でも人気のSUVです。
価格 | 299.8万円〜 |
カタログ燃費 | 19.2〜23.0km/L |
実燃費 | 16.08km/L |
マツダ:CX-5(ディーゼル) 15.41km/L
15位はマツダのCX-5です。
CX-5は2017年にフルモデルチェンジし、2021年11月にマイナーチェンジしました。
マツダで最も人気のSUVで、安定した燃費性能を発揮しています。
スタイリッシュな見た目と、幅広いユーザーニーズを満たしたSUVです。
さらにドライバーの楽しいと感じる走りと、同乗者の快適性を両立しています。
価格 | 276.6万円〜 |
カタログ燃費 | 13.0〜19.5km/L |
実燃費 | 15.41km/L |
CX-5の燃費について詳しくは「【CX-5の実燃費って良いの!?】実燃費や燃費性能を調査!/ライバル車比較あり」の記事で解説しています。
まとめ
本記事では燃費の良いSUVランキングについて紹介しました。
SUVは昔から燃費が悪いと言われていましたが、近年ではハイブリッドモデルなどが開発され、大幅に燃費が向上しました。
ぜひこの機会にSUVに触れてみてください。
燃費の良いSUVで快適なカーライフを楽しみましょう。