プラドは兄貴分のランドクルーザーと並ぶ本格クロカン4WDです。
路面状況を選ばない悪路走破性の高さから、昔から根強い人気があります。
しかし、一方で「ボディサイズが大きいので運転が難しそう」という思いから、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか。実際に初心者は難しいと感じるかもしれません。
本記事ではプラドの運転のしやすさ・難しさ、駐車場への止め方のコツ、運転をサポートするアイテムについて紹介します。
プラドの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
またプラドのフルモデルチェンジ情報は「【プラド(250系)のフルモデルチェンジはいつ!?】新型の発売時期を調査/プラドの名前が変わる?」の記事を参考にしてください。
プラドの大きさは?ボディサイズをチェック
出典:プラドホームページ
まずは、プラドの売れ筋グレード「TX」のボディサイズを見ていきます。
【プラドのボディサイズ】
・全幅:1,885mm
・全高:1,850mm
全長が4.8m以上あり、全幅も1.9m近くに達するため、この数値を見ただけで「ボディサイズが大きすぎる」と感じるかもしれません。
実際問題としてこれだけ大きいと、狭い路地や山道などは少し運転しづらいケースもあります。また駐車場も選びます。
トヨタのRAV4とボディサイズ比較
ここでRAV4からプラドへの乗り換えを検討しているユーザーを想定し、大きさを比較してみましょう。
【RAV4のボディサイズ】
・全幅:1,855mm
・全高:1,685mm
プラドはRAV4と比較すると全長が20cm以上長く、全幅も3cm近く広いので、乗り換えるとそれなりに大きさを感じるはずです。
そして全高が20cm程度高くなり、車両の高さが一番違いを感じる点です。ハイルーフ非対応の立体駐車場への入庫はできなくなります。
また、運転の視界が想像以上に高くなるため、運転感覚はRAV4まるで異なります。
とはいえ、視界が高くなるため、周囲の見晴らしが良くなります。
プラドは小回りは効くのか!?ライバル車と比較
次にプラドの小回り性について見ていきます。
プラドの最小回転半径は5.8mで、一般的な車よりかなり大きいです。
この数値をライバルSUVと比較してみます。
・ハリアー:5.5m
・CX-8:5.8m
・CX-60:5.4m
・エクストレイル:5.4m
ランドクルーザーよりは小さいですが、0.1mのみです。
またCX-8は全長4,900mmでプラドより大きいですが、回転半径は同じです。これはプラドの曲がりにくさを意味しています。
さらに、他のライバル車と比べるとかなり大きいです。プラドの小回り性は悪いため、乗り方には注意が必要です。
プラドは運転は難しい!?
出典:プラドホームページ
プラド運転は難しいのでしょうか。
前方視界と後方視界に分けて見ていきます。
プラドの前方視界は良好
プラドは水平基調のフィルムが特徴で、ボンネットも水平に近く、前下がりになっていません。
また、視界が高いため、運転席からボンネットの先端がはっきり確認できます。そのため、フロントの見切りは良好で、車体と壁の距離感を掴みやすいです。
ただし、斜め前方の視界は死角が多いです。理由は太いピラー(フロントピラー)と大きなドアミラーがあるからです。
特に右側の死角が多いため、右折する時は横断歩道上の歩行者を見落とさないよう注意が必要です。
プラドの後方視界はやや悪い
プラドのリアウィンドウの面積は標準的な大きさですが、後方視界の広さという点では決して良くありません。なぜなら、2列目・3列目シートのヘッドレストが視野を妨げるためです。
とくに3列目のヘッドレストは非常に邪魔になります。
試乗などをしてみて、気になる方は5人乗り仕様すると良いかもしれません。
プラドの乗員定数については「ランドクルーザープラド5人乗りと7人乗りどっち?」の記事を参考にしてください。
また、リアクォーターピラーが異形のデザインになっているので、斜め後方視界に死角が生じます。総合的にみて、プラドの後方視界は良いとは言えません。
初心者でもプラドを上手に運転するコツ
プラドに運転にはコツがあります。
以下の5つを意識することで、プラドの運転がしやすくなります。
- 常に遠くを見て、周囲を見渡す
- 適切な車間距離をとる
- ゆっくり走る
- 狭い道はより慎重に
- 一度、外で確認してもらう
上記5つに注意しながら運転することが大切です。
前後左右の距離感が掴めない場合は、一度練習してみると良いかもしれません。
壁に向かってギリギリで止めて、外に出て壁との距離を確認してください。おそらく思っている以上にスペースが残っています。
その後、ギリギリまで寄せて、その時の景色を覚えておくようにしてください。
同様に後方と左右も練習試してみてください。
この確認を作業をすることで、プラドと周囲の感覚を把握することができます。
プラドの駐車のやり方・コツ
プラドの駐車は難しいです。
特にバック駐車は慣れるまで時間がかかります。
プラドの駐車のコツは2つ
プラドの駐車時のコツは以下の2つです。
- 死角に注意
- 右の白線ギリギリを狙う
詳細は下記の通りです。
死角に注意
プラド駐車時は死角に注意する必要があります。
「たぶん進む方向には何もないだろう」などという思い込みをせず、場合によっては一旦降車して安全確認してください。死角さえ注意しておけばそこまで難しくありません。
右の白線ギリギリを狙う
これは特に重要なポイントです。
プラドはボディサイズが大きいため、駐車場のセンターに停めると両サイドタイヤが白線ギリギリまたは白線上になります。
そのため、右の白線ギリギリを狙うことで、プラドを駐車場のセンターに停めることができます。駐車の際はこのことを頭に入れながら駐車するようにしてください。
プラドの駐車時は盗難対策も必須
プラドは非常に盗難されやすい車です。理由は「リセールが良く、高く売れるから」です。
プラドのリセールについては「【プラドのリセールバリューは最強!】プラドの残価率を特別仕様車まで紹介」の記事で紹介しています。
そのため、駐車の際は盗難対策を必ず行なってください。対策をするかしないかで盗難率が変わりますし、安心感も全然違います。
詳しくは「【プラドの盗難対策は必須!】実際にプラド所有者がやっている盗難対策を紹介!」の記事を参考にしてください。
プラドの運転で役立つアイテム
出典:プラドホームページ
プラドの運転に役立つアイテム・オプションを紹介します。アイテムは以下の2つです。
- コーナーセンサー
- セーフティモニター
それぞれ詳しく見ていきます。
コーナーセンサー
プラドはボディ四隅の位置が把握しやすい車ですが、ボディサイズが大きいので狭い場所での取り回しは悪いです。
気を抜くと壁や他の車などにぶつける恐れがあります。
ディーラーオプションの「コーナーセンサー(ボイス4センサー)」は前後のバンパーのコーナーに取り付けられた超音波センサーです。
障害物を検知し、接近する音声と表示ランプ、アラームオンで警告するシステムです。運転に自信がない方は必須アイテムです。
セーフティモニター
純正ナビを付けた場合、「セーフティモニター」と呼ばれるナビオプションを付けることができます。セーフティモニターは車載カメラの映像をナビ画面に表示する機能です。
T-コネクトナビ9インチを選んだ場合に備わる機能は以下の3つです。
- マルチビューバックガイドモニター
- ブラインドコーナーモニター
- コーナービューモニター
3つのモニターは死角が多いプラドの欠点を補う機能なので、おすすめのアイテムです。
マルチビューバックガイドモニター
車両の後方を俯瞰した映像と広角ワイドビュー映像を表示します。バック駐車時の安全確認をサポートします。
ブラインドコーナーモニター
プラドはボンネットが前に長く出ているため、前方の周囲確認が難しいです。ブラインドコーナーモニターは車両前方の映像を表示します。
見通しの悪い交差点や車庫などから発進する際に重宝するアイテムです。
コーナービューモニター
コーナービューモニターは左前方の映像を表示します。狭い路地や駐車場での障害物との距離感をサポートします。
プラドの運転が不安な方はぜひこれらのアイテムを活用するようにしてください。
また、その他のおすすめオプションは「【プラドのオプションはこれだ!】ランドクルーザープラドの人気オプションを紹介!」の記事で詳しく紹介しています。
まとめ:プラドは初心者でも運転できる
出典:プラドホームページ
プラドは大柄なボディで、運転は簡単ではありません。
運転に自信のない初心者はボディの大きさを見ただけで「プラドを運転できる自信がない」と不安になる方もいるかもしれません。
ですが、慣れてしまえば運転席からの見晴らしも良いため、そこまで難しい車ではありません。実際に街中で若者や女性がプラドを運転している姿はよく見かけます。
また、今回紹介したアイテムを装着することで、死角などの不安要素も解消されます。
実際にプラドを購入する際は、一度試乗してみて、運転の感覚をチェックするようにしてください。