「中古車購入時の注意点は?」
「必要書類は?」
「トラブルが起きた場合は?」
この記事はこんな疑問をお持ちの方に向けて買いています。
中古車選びは、好みの車種や費用だけでなく、車の状態を確認することが大切です。
前オーナーの乗り方により中古車の状態が異なるため、簡単に良し悪しを判断することはできません。中古車を購入・契約する際の注意点を把握することで、購入後のトラブルを防ぐことができます。
そこで今回は、中古車選びと購入・契約時の注意点を紹介していきます。
中古車の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
中古車の購入には注意が必要
中古車は、1台ずつ状態が異なります。前ユーザー次第でさまざまな状態の車が存在します。
たとえ年式・走行距離がほぼ同じでも、事故歴やオプションの有無、部品の具合に違いがあります。
全く事故をしていないくても、海沿いか・山奥か、都会・田舎など乗っている環境で車の状態は変わります。
ですので、新車とは違うということを理解する必要があります。
中古車購入時の注意点とは!?
中古車を選ぶ際の注意点を紹介していきます。購入の際は下記の内容を参考にしてください。
ポイントは以下の6つです。
- 修復歴車・冠水車は避ける
- 走行距離と年式をチェック
- 整備記録簿を確認
- 車検が残っているか確認
- 実車確認・試乗
- 信頼できる販売店で買う
それぞれ詳しく見ていきます。
修復歴車・冠水車は避ける
中古車の購入時に避けたい車は以下の2つです。
・水没車(冠水車)
修復歴のある車のとは、車のフレームに欠陥・損傷があり、修理や交換の履歴がある車を指します。
修復歴があると走行に問題が出るなど、安全に関わる支障が出る場合があります。そのため、中古車の情報欄には必ず「修復歴の有無」の欄があります。
車にもよりますが、修復歴のある車は比較的安く購入できます。とはいえ、上記のような懸念点や今後故障する恐れがあるため、おすすめはしません。
一般的に「事故車」と呼ばれる車であっても、フレームに損傷がなければ「修復歴あり」にはなりません。修復歴はあくまで「フレームの損傷」です。
ですのでボディへの傷、凹みだけでフレームに損傷がなく修理されているのであれば、「修復歴あり」とはみなされません。
このような車は中古車としての価値にはあまり影響がありません。
水没車とは、洪水や台風などの水害で車全体が水没した車を指します。
車のエンジンまで水をかぶっている場合があるため、エンジントラブルのような故障リスクが高いです。
そのため安く購入できるとしてもおすすめしません。
水没した車は、河川や下水道の水に浸っており、衛生面での不安があります。自身の健康に関わる可能性もあるので注意が必要です。
基本的に上記のような、「修復歴ありの車」や「水没車」は避けて探すようにしましょう。
走行距離と年式をチェック
中古車を探す際、まず基本となるのが車の「走行距離と年式」のチェックです。
走行距離の目安は、1年8,000~10,000kmと言われて、年式と走行距離を合わせて、どれくらいの差があるか確認してください。
とはいえ年式が古いのに極端に走行距離が少ない場合は、部品の劣化などが考えられます。
ですので「走行距離が少ないから良い」というわけではありません。
走行距離・年式をそれぞれを見比べて判断することが大切です。
整備記録簿を確認
修復歴やメンテナンスの記録は、整備記録簿(メンテナンスノート)で確認できます。中古車を選ぶ際に確認しておきましょう。
年式が古く、走行距離が多い車でもメンテナンスがきちんと実施されている車の場合は、状態が良く、安心して乗ることができます。
オイル、バッテリーの交換頻度、いつ・どのような修理を受けたかなどにより、車の状態を判断することができます。
またそのような車は比較的リーズナブルな場合が多いのでおすすめです。
とはいえ整備記録簿を見ても分からない方も多いと思うので、その場合はスタッフに相談してみてください。
「メンテナンスはどんな感じですか?」と聞けば、スタッフは丁寧に教えてくれます。
車検が残っているか確認
車検は期限が長いほど、次回の車検までに時間があり買い時です。その分、費用を抑えることができます。
実車確認・試乗
中古車を買う前に、実際の車の外装・内装をチェックしておきましょう。
外観のチェックポイントは以下の6つです。
外装のチェックポイント
・ボディの下部にサビがないか
・ガラスに傷・ヒビがないか
・タイヤの劣化具合
・エンジンルームがきれいか
・ボンネットとトランク、ドアの隙間や開閉に問題ないか
これらは、実車を見た際に実際に動作確認を行ってください。少しでも気になる点があれば、スタッフに質問してみてください。
内装のチェックポイント
・ドアやエアコン、ウインカー、ハザードのスイッチの動作確認
・トランクルームの汚れ、傷
・ハンドル(ステアリングホイール)の状態、握りやすさ、操作性
特に確認して頂きたいのは「臭い」です。
車についた臭いは、簡単に取れません。特にタバコなどの強い臭いは、業者にクリーニング依頼しても取れないケースが多いです。
また、運転中に臭いが気になると集中できませんし、気分を害する可能性があります。
これは中古車特有の確認項目なので、特に注意してください。
信頼できる販売店で買う
中古車選びでは「どこ店舗・業者で買うか」も重要なポイントです。
良い車があったとしてもスタッフの対応が悪かったり、手配などが整っていない業者は良い買い物ができません。
コミュニケーションを通じて信頼できる業者で購入しましょう。
中古車に関する質問をした際に、丁寧に対応してくれるスタッフであれば安心して購入できます。
しかし、質問に対する回答を濁すなどの対応をする業者は控えた方が良いです。購入後、トラブルになる可能性があります。
また消耗品の交換や車検といったメンテナンスで再来店する機会があるため、購入後まで安心して利用できる業者にしましょう。
また、ネットオークションや個人間での中古車購入はおすすめしません。
お金に関するトラブルや、知らない不具合があるなど、問題が発生しても解決しないケースが多いです。
中古車の契約時における注意点
契約時に大切なことは、
契約の際は細かな点まできちんと確認し、分からないことがあれば納得できるまで聞くことが重要です。
分からないままにしておくと、購入後何かあった時のトラブルの原因になります。
契約してしまったら、業者に「契約しましたよね?」であやむやにされるケースもあるので、契約前にきちんと確認しておきましょう。
具体的には、下記の2点です。
- 見積書の内訳を確認
- 保証を確認
- 必要書類を準備
特に1つ目の「見積もりの内訳を確認」は非常に大切です。
詳しく見ていきます。
見積書の内訳を確認
見積書には、各種税金、保険、整備費用、オプションといったたくさんの項目がありますが、それぞれの内訳は一通り目を通しておきましょう。
疑問点があればスタッフに質問するようにしてください。
特に「諸費用」は要注意
特に気をつけたいポイントは「諸費用」です。
諸費用の内訳は、見積書の項目にはないことが多く、手数料のような細かな費用がまとめて記載されており、販売店側で自由に調整しやすい項目です。

保証を確認
見積書と同じくらい大切なのが「保証」です。中古車を購入する際に保証をつけられます。
保証があれば、万が一のトラブルの際に無料で修理してもらえるなど、中古車で起こりやすいトラブルも安心できます。
確認項目
・保証距離
・保証対象
これら3つをしっかりと確認しておきましょう。
有償保証の加入時に費用はかかりますが、修理費用が高いトラブルの発生や、消耗品(オイル、バッテリーなど)の交換ができる点はメリットです。
とはいえ必ずトラブルが発生するわけでないので、有償の保証は自身で検討してみてください。
必要書類を準備
中古車を購入する際には、契約時に必要な書類がいくつかあります。
購入間近の場合は、書類の準備を進めておくとスムーズに購入できます。
中古車購入時に必要なもの
・印鑑登録証明書
・自動車保管場所証明書(車庫証明書)
・委任状
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・住民票の写し
取得のために時間がかかる書類もあるため、中古車購入の検討段階から事前に確認しておきましょう。
中古車購入後のトラブルの対処方法は?
中古車の購入後、トラブルが発生したときは、専門の窓口に相談しましょう。
下記は、中古車購入・契約時のトラブルで相談できる窓口です。
相談先 | 特徴 |
国民生活センター |
相談がメイン。 |
日本中古自動車販売協会連合会 | 中古車に関するトラブルの相談。 ただし、加盟する店舗のみが対象。 |
自動車公正取引協議会 |
新車・中古車問わず車の契約・購入後のトラブル相談。 |
自動車製造物責任相談センター |
車の部品など不具合の相談。 |
加盟する店舗のみ対応する相談先もあるため、中古車の購入時に、購入する店舗がどのようなサービスに加盟しているか把握しておくと良いかもしれません。
まとめ
今回は中古車購入時の注意点について紹介しました。
初めて中古車を購入する人や車に詳しくない人は、車種や車両価格ばかりに目がいきがちです。中古車は前のオーナーの扱い方で状態が異なるため、納得できる車であるか見極めることが重要です。
見るべきポイントが分からない場合は、販売店のスタッフに直接相談すると良いです。
見極めるポイントと注意点を把握することで、中古車選びの幅が広がり、失敗せずに自身に合った1台を購入することができます。
自身にぴったりな中古車を見つけて、快適なカーライフを楽しみましょう。

