車には新車と中古車がありますが、金額・状態・オプションなどを考えるとどちらを買えば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
現在は、新車も中古車も数多く出回っており、それぞれメリットデメリットがあります。
今回は新車・中古車購入時の気になる点を比較しつつ、メリット・デメリットを紹介します。
車を購入検討中の方はぜひ参考にしてください。
新車と中古車の違いは?販売台数と割合も解説
まず、「新車」、「中古車」の違いです。
・中古車:一度所有された車
実際に購入されている割合は日本自動車販売協会連合会の統計データによると中古車の方が多いです。
下記参照ください。
年度別販売台数
新車 | 中古車 | |
2019年 |
2,399,862 | 3,245,779 |
2020年 | 2,478,832 | 3,342,505 |
2021年 | 2,821,886 | 3,371,104 |
参照サイト:日本自動車販売協会連合会
中古車は故障しやすい・長く乗れないなど悪いイメージが強いですが、販売台数を見ても分かる通り新車よりも多く流通しています。
近年は状態が良い中古車が多く、中古車の方が購入されやすい傾向にあります。
新車と中古車のメリット・デメリット
続いて新車と中古車のメリットとデメリットです。
新車のメリット
新車のメリットは下記の5つです。
・外装・内装がきれい
・エコカー減税がある
・保証期間が長い
・修理代が安い
新車のデメリット
続いて新車のデメリットです。
・納車まで時間がかかる
中古車のメリット
中古車のメリットは下記の3つです。
・選択肢が豊富
・新車より納車が早い
中古車のデメリット
最後に中古車のデメリットです。
・希望条件が全て満足できない
・保証期間が短い
新車と中古車の一番の違いは「価格」です。価格だけで見ると圧倒的に中古車の方がお得です。
ただ新車は車の色やグレード、オプションなど自分好みに仕上げていくことができるのは大きな魅力です。
また新車の環境性能に優れた一定の車種には「エコカー減税」が適用されます。
エコカーである場合は国による利用推進により、税金において大きな優位性があります。
自動車重量税
→新車購入時および初回車検時
25~100%減税
自動車税
→新車登録時・初回の納税時
車購入時は新車・中古車両方のメリット・デメリット良く理解することが大切です。
新車と中古車、購入時に気になる点を徹底比較
新車と中古車の購入時に気になる点を比較してみました。
新車 | 中古車 | |
車両本体価格 |
× |
◯ |
維持費 | × | ◯ |
リセールバリュー | ◯ | △ |
納車 | △ | ◯ |
保証 | ◯ | △ |
長期で乗れるか | ◯ | △ |
オプション | ◯ | × |
車の種類 | × | ◯ |
それぞれ詳しく見ていきます。
車両本体価格
車両本体価格の安さは圧倒的に中古車です。
新車と中古車の価格差(人気車種)
新車 | 中古車 | |
トヨタ/ プリウス/S |
261万円 | 179万円 (走行距離:7.2万キロ) |
トヨタ/ |
181万円 | 84万円 (走行距離:6.4万キロ) |
トヨタ/ ハリアー/G |
341万円 | 339万円 (走行距離:3.9万キロ) |
日産/ ノート/X |
152万円 | 83万円 (走行距離:4.1万キロ) |
スバル/ XV/1.6i |
213万円 |
179万円 |
ホンダ/ N-BOX/G |
140万円 |
73万円 |
新車はメーカー希望価格自体が数百万円からなので、初回の購入価格も割高です。
反対に中古車は年式や走行距離、ボディカラーなど条件の縛りは出てくるかもしれませんが、新車よりも安く購入できます。
中古車購入時の諸費用についてはこちら。
→【中古車の購入時にかかる諸費用とは!?】諸費用の内訳や節約テクニックを紹介
維持費
維持費は車種によって金額が変わるため、新車・中古車での違いはありません。
軽自動車 | コンパクトカー (1.5L) |
ミニバン (2.5L) |
|
自動車税 |
10,800円 | 30,500円 | 43,500円 |
重量税 | 5,000円 | 15,000円 | 25,000円 |
自賠責保険 | 12,550円 | 12,700円 | 12,700円 |
任意保険 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 |
点検費用 | 15,000円 | 18,000円 | 20,000円 |
車検費用 | 25,000円 | 30,000円 | 35,000円 |
駐車場料金 | 144,000円 | 144,000円 | 144,000円 |
ガソリン代 | 83,148円 | 103,836円 | 138,528円 |
概算年間維持費 | 375,498円 | 439,036円 | 509,228円 |
参照サイト:ネクステージ公式サイト
維持費は購入時にかかってくるコストではありませんが、車を持っている以上、発生する費用です。
新車と中古車で維持費は変わらないので、トータルコストを抑えるなら中古車がおすすめです。
リセールバリュー
新車購入後、3~5年で乗り換えを検討している方は、ぜひ「リセールバリュー」を気にしてみてください。
新車は購入してから3年経つと、新車価格から売値が50~60%まで下がるのが一般的です。
例えば300万円で購入した車を3年後に売却すると、100~120万円で売却できる可能性が高いです。
中古車のリセールバリューは新車よりも下がりますが、人気車を選ぶことで売値(リセール)を落とすことは防げます。
リセールバリューの高い車種
・トヨタ/ハリアー
・トヨタ/アルファード
・トヨタ/ハイエース
納期
新車・中古車それぞれの納車の長さです。
・中古車:1~3週間
新車の場合は納車までの期間が長く、人気車は1年の車種もあります。
すぐに車が必要な方には中古車がおすすめです。最短1週間程度で納車が可能です。
保証
新車と中古車の購入時に付く保証です。
新車 | 中古車 | |
新車保証 | ◯ | × |
無料保証 | ◯ (新車保証に含まれる) |
◯ (販売店による) |
有料保証 | 任意 | 任意 |
中古車は故障する可能性が新車より高いので、有料保証に入っておくと安心です。有料保証の内容は保証会社によって変わります。
保証会社は販売店によって取り扱いが異なるので、詳しくは店頭で相談してみてください。
長期で乗れるか
上では数年で乗り換える方の話を出しましたが、特にそのような予定がもなく長期で乗ることを考えている方は新車の方が良いです。
中古車は前の持ち主が数年乗った車・数万キロ走った車を引き継ぐことになります。普通に考えて新車の方が長く乗れます。
中古車でも「低年式・低走行車」ならあり
とはいえ中古車でも「低年式・低走行車」を選べば、10年以上乗れる場合もあります。
メンテナンスが新車よりも重要でシビアですが、メンテナンス次第では中古車も問題なく長期で乗ることができます。
オプション
純正のオプションにこだわりたい方は新車がマストです。
中古車は前のオーナーが選んだオプションをそのまま引き継ぐため、自分で選ぶことができません。
純正の人気オプションが付いている中古車はすぐに売れてしまったり、金額が安くないなど少し条件が厳しくなります。
車の種類
新車は現在販売している車種しか購入できないため限りがあります。
中古車は全車種購入できる
中古車の場合、現在販売していない旧車なども売っているため、ひとつ前の旧モデルが良かったなどの場合でも買い求めることが可能です。
新車・中古車で総合的にコスパが良いのはどっち?
「コスパ」面は中古車の方が良いと言えます。
流通台数でも新車より中古車が多く、中古車の質が年々上がっています。
近年は車両自体の装備や機能が良くなっているため、特別乱暴な運転でない限り中古車も充分に使えます。
上で書いたように、中古車は良くないイメージも多い傾向にありますが、前オーナーによって良し悪しは変わってきます。
強いこだわりがない方は高コスパの中古車
「他人が乗っていた車」という点に抵抗感がなく、コスパ重視の車選びであれば中古車がおすすめです。
新車と比べると費用を大幅に抑えることができるのは大きなメリットです。
車に対する特別強いこだわりがない方は中古車で充分でしょう。
中古車選びのポイント
中古車購入時に失敗しないためにも、以下の点に気をつけましょう。
・整備記録簿の有無を確認
・売却価格が下がりにくい車種を選ぶ
修復歴や走行距離などをチェックし、条件を満たしている中古車を選びましょう。
また中古車選びの際は、整備記録簿がある車を選ぶことが重要です。
整備記録が無い車は前オーナーが紛失した・隠したい修復歴があるケースも多いため、なるべく避けましょう。
強いこだわりや中古車に抵抗感がある方は新車
こだわりが強い方や他人が使った車に抵抗感がある方は新車がおすすめです。
新車であればボディカラーやオプションなど、自由に選択することができます。
新車時に付けられる主な純正オプション
・バックモニター
・ETC車載器
中古車とは違い、新車なので何も気にせず乗ることもできます。
新車と中古車の購入方法を紹介
新車・中古車それぞれの購入方法は以下の通りです。
新車
・サブディーラー
中古車
・中古車販売サイト
・ディーラー(買い替え限定)
・個人売買
・オークション
新車は取り扱える店舗が限られているため、中古車の方が購入方法がたくさんあります。
それぞれ詳しく見ていきます。
新車の購入方法
新車の購入先はディーラーかサブディーラーです。購入したいメーカー・車種が決まっている場合は、ディーラーで相談する方が対応が早いのです。
サブディーラーはディーラーから車を仕入れており、複数のメーカーから選択が可能です。
新車は欲しいけどメーカーは特に決まっていないという方は、サブディーラーに相談すると良いかもしれません。
中古車の購入方法
中古車の購入方法は以下の通りです。
少しでも安く購入したい方
・オークション
買い替えを検討している方
欲しい条件が決まっている方
・中古車販売サイト
→【中古車購入時の注意点とは!?】購入前に知っておきたいポイントや必要書類を解説
個人売買やオークションでの購入は販売店を通す手数料(マージン)が不要なため、安く買うことができます。
上記の通りで、この2つの方法は直接車を確認できない、手続きが行われない等のトラブルが多いです。
車の売買に詳しい方なら良いかもしれませんが、一般の人は控えるようにしましょう。
また買い替えを検討の方は、ディーラーで下取りしてもらい、買い替え時に値引きしてもらいましょう。
値引き販売していない車種でも下取りで安く購入することが可能です。
下取り以外にも、車を買取してもらってから欲しい車を購入する方法もあります。
欲しい条件が決まっている人は「中古車販売店」で相談するか、ネット上で希望条件を入力し探す「中古車販売サイト」がおすすめです。
下記のサイト「ガリバー」は優良中古車を探してくれるので、プロに探してもらいたい場合はぜひ利用してみてください。
→【おすすめの中古車の探し方3選!】後悔しない探し方/簡単で便利な方法あり
買い替えを考えている人向け!車を高額買取してもらおう!
下取りよりも高額査定が狙える車買取ならより車を安く購入することが可能です。
買取査定は複数業者に査定依頼することで業者同士が競い合い高額査定も出やすくなるため、1店舗に絞らずにいくつかの買取店を回ることが重要です。
ただ自身で店舗を複数回り、良い業者を見つけるのは手間と時間がかかります。
そこでおすすめなのが「一括査定サイト」です。
一括査定サイトであればネット上で複数の業者にまとめて査定依頼が可能です。
下記より査定依頼できるので、ぜひ利用してみてください。
「MOTA車買取」については下記の記事で詳しく紹介しています。
→【MOTA車買取の車一括査定は良い!?】メリット・デメリット、口コミを紹介
また、「車を高く売るコツ」については下記を参照してください。
→【車を高く売るコツ9選!】車を売る際に損をしないための対策を徹底解説!
まとめ
今回は新車と中古車を比較しました。
・コスパ重視→中古車
とはいえ新車か中古車迷っている方は、実際に見てからどっちを購入するか判断してみると良いです。
より充実したカーライフのために、自身の納得できる車選びをすることが重要です。
以下では中古車の「買い時」について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→【中古車の買い時はいつ!?】中古車が安い3つの時期を紹介!/早見表あり